
本格的に走りはじめたい方から気分転換や健康づくりが目的の方でもラクに楽しく走れるランニングシューズのおすすめです。
定番モデルに加えて2020年頃からはそれまでにない新しい感覚で走れる素材や構造などが採用されたモデルも出てきて選択肢が多くなってきました。
- 楽しく走り始められるランニングシューズのおすすめ
- ナイキ エア ズーム ペガサス 41
- ナイキ エア ズーム ストラクチャー 25
- ホカオネオネ CLIFTON 10(クリフトン10)
- ホカオネオネ KAWANA(カワナ)
- ホカオネオネ BONDI 8(ボンダイ8)
- アディダス SUPERNOVAシリーズ
- アディダス ADIZERO SL(アディゼロ SL)
- アディダス SOLARBOOST 3(ソーラーブースト3)
- ヨネックス SAFERUN FITJOG(セーフランフィットジョグ)
- アシックス GEL-KAYANO 31(ゲルカヤノ31)
- アシックス GT-2000 14
- アシックス GT-1000 13
- アシックス GEL-CUMULUS 27 (ゲルキュムラス 27)
- ニューバランス FuelCell Propel v4(フューエルセル プロペルv4)
- ニューバランス FRESH FOAM 860 v13(フレッシュフォーム 860 v13)
- ニューバランス FRESH FOAM 880 v14(フレッシュフォーム 880 v14)
- ニューバランス FUEL CELL PRISM v2(フューエルセル プリズム v2)
- ミズノ WAVE RIDER 29(ウエーブライダー29)
- ミズノ WAVE RIDER 28(ウエーブライダー28)
- ミズノ WAVE REVOLT 3(ウエーブリボルト3)
- プーマ Velocity NITRO 3(ヴェロシティニトロ3)
- プーマ DEVIATE NITRO(ディヴィエイトニトロ)
- 最後に
楽しく走り始められるランニングシューズのおすすめ
ナイキ エア ズーム ペガサス 41

エア ズーム ペガサス41はミッドソール素材にReactXフォームが採用されて反発力と軽やかさもアップしているため初心者の枠を超えた速いペースにも対応しているように感じます。それでもペガサスらしい足の負担を軽減してくれるクッション性とサポート性は変わらず、これから運動をはじめたい初心者ランナーのゆっくりペースから使いやすいモデルです。
ペガサスシリーズではアッパーの甲周りの構造がモデルによってFlywire(フライワイヤー)だったりフットバンドだったりすることが多いですが、41代目では前モデルの40代目と同じフットバンドです。シュータンに厚みがあり甲の部分はハトメの間隔は広めですが靴紐を締め上げても圧迫感はなく中足部のサイドも生地にピッタリと包まれるような感覚で優しくフィットします。
ナイキ エア ズーム ペガサス 40

エア ズーム ペガサス40は優れたクッション性と適度なサポート性で足の負担を軽減してくれるため初心者ランナーのゆっくりペースでも安心して走れるシューズです。
ソールの作りは前モデルの39代目と変わっていないようで、ミッドソールの素材は37代目から採用されているリアクトフォームで着地の柔らかさと弾む感覚が強いです。
39代目と同じようにズームエアが前足部と踵部に搭載され着地時の心地よい反発とともにリアクトフォームの柔らかさから安定性を保つ役割もあるように感じます。
アッパーの甲周りの構造は再度Flywire(フライワイヤー)からフットバンドに変わりました。土踏まず部分をはじめ甲の部分など足全体にピッタリとしたフィット感ですが圧迫感は少ないです。足幅の広い方ではメンズとレディースともに幅広のモデルがあります。
踵部はしっかりとした硬さでサポート力があります。
ナイキ エア ズーム ストラクチャー 25

エア ズーム ストラクチャー 25はナイキの中での走力的な位置づけはエア ズーム ペガサスと同じくらいでゆっくりペースで走るのに向いているため初心者ランナーから使いやすいです。
ペガサスとの違いはソールがより安定性に優れているスタビリティモデルです。それでも旧モデルで足裏に感じた硬い感触はなくソフトながらサポート力も得られる作りになっています。
アッパーは踵部と履き口周りはガッチリ感が強くなっています。24代目のような全体的に柔らかく優しいフィット感ではないですがサポート力が増しています。前足部は24代目と同じようにシリーズの中では標準幅でもゆとりがあり指周りは窮屈ではありません。
シューレースを通す部分も24代目と変わらず内外に5対ですが甲の部分のフィット感もよく中足部のホールド性も優れています。ただ、シュータンは独立して23代目や24代目のように両端がアッパーとつながっていません。
走り心地は着地の瞬間がスタビリティモデルとしては柔らかいですが24代目より土踏まずあたりのサポート力はしっかり感じます。そしてミッドソールは弾む感覚は強くなくアウトソールの幅も広くフラットなため安定感があり蹴り出しまでの体重移動もスムーズです。
ホカオネオネ CLIFTON 10(クリフトン10)
ホカオネオネのCLIFTONシリーズは初めてホカオネオネを履く方におすすめされているスタンダードなモデルで軽いジョギングから本格的なランニングまで使いやすいです。
個人的にはメタロッカー構造の履き心地もすぐに慣れて大きなクセは感じず、他のブランドのモデルからの履き替えでも違和感が少ないと思いました。
個人的にアシックスで例えるとグライドライドが同じロッカー構造で近いように思いますが、ゲルニンバスやゲルキュムラスなどクッション性重視でゆっくりペース向けのモデルを使用したあとに選んでも使いやすかったです。ナイキだとペガサスと同じように履けそうです。アシックスのGTシリーズやナイキのズームストラクチャーなどスタビリティモデルが好みの場合はホカオネオネではARAHI(アラヒ)というモデルがオーバープロネーションに対応しています。もっとクッションの柔らかさとボリュームを求めるならBONDI(ボンダイ)というモデルがあります。
CLIFTON 10ではウィズ(足囲)がメンズとレディースともにレギュラーとワイドにエキストラワイドが加わりました。
サイズは前モデルの9代目が使用しているうちに少しルーズに感じてきたので、実寸に近い25.5cmから試しました。ウィズ(足囲)はレギュラー幅です。25.5cmでも窮屈ではありませんでしたが、走るためにはピッタリな感じだったためゆとりを持たせて次は26.0cmを試しました。
9代目よりサイズダウンしても左足は横幅や甲の部分も窮屈にならずフィット感は心地よかったですが、右足がやや小さく感じて長距離では不安なため結局は9代目と同じ26.5cmを選びました。ややゆったりとした履き心地です。
走り心地としては分厚い見た目のソールからイメージしにくいほど軽いです。
ホカオネオネ CLIFTON 9(クリフトン9)

CLIFTON 9のウィズ(足囲)はメンズとレディースともにレギュラーとワイドがあります。メンズのレギュラーは「D相当」でワイドが「2E相当」、レディースのレギュラーは「B相当」でワイドが「D相当」のようです。
サイズは私の場合は7代目や8代目と同じレギュラー幅の26.5cmを選び足長的には十分な余裕があります。
アッパーの生地の足当たりは快適でラクなフィット感ですが、サイドや甲の部分はルーズにならずホールド感もあります。個人的に踵部は前モデルの8代目のような緩さは感じずしっかりホールドされるように思います。シュータンはアッパーとつながっているため外ズレしません。
ソールの形状はメタロッカーというもので足運びがスムーズですが、他のブランドのロッカー構造のモデルや反発弾性が強い素材のモデルほどシューズに走らされている感覚はないです。また、分厚い見た目ほど重さは感じません。
ホカオネオネ KAWANA(カワナ)
KAWANA(カワナ)はミッドソールが屋外と屋内にも対応してロードからジムでのトレーニングにも向いているためこれから運動をはじめたい方が選びやすくなっています。
ソールの厚みは大きいですが重くはなく着地の感触もフワフワし過ぎずしっかりしています。メタロッカーという形状により踵からつま先まで自然な体重移動で足運びがスムーズです。
アッパーについてはウィズ(足囲)がレギュラーの1種類でスポーツショップなどによると「D相当」となっています。ボール部くらいから踵にかけてはやや細めでしっかりフィットしますが指周りは窮屈ではなく足長的にも小さい作りではないです。
参考になるかどうか分かりませんが、例えばアシックスのナローやスリムのメンズモデルは「E相当」ですがそれらと比べてもタイトではなく個人的にはスタンダード(2E相当)くらいの感覚で履くことができます。
また、シュータンはアッパーとつながっているため外ズレしません。踵部はサイドからつまむとしなりホカオネオネの中ではガッチリ感が抑えられています。しかし、踏んで歩けるようなふにゃふにゃとした柔らかさではなく真後ろの部分は硬く頼りなさはありません。
ホカオネオネ BONDI 8(ボンダイ8)
BONDI(ボンダイ)はホカオネオネのロードシューズで最もクッション性の高いモデルです。
ホカオネオネはどのモデルもミッドソールが分厚いですが、その中でもBONDIは他のモデルとはっきり違いが分かるほどソールの厚みとクッション性の高さを感じます。BONDI 8では個人的にソールの厚みのわりにふわふわし過ぎずコシのある感触が心地よいです。
BONDI 8はウィズ(足囲)がメンズではレギュラーとワイドとさらにエキストラワイドの3種類あります。レディースはレギュラーとワイドの2種類です。
サイズはレギュラーの26.5cmを選びました。前足部は広めに感じ足長的な余裕も十分にあります。横幅や甲の部分はしっかりフィットしますが圧迫感はなく快適な履き心地です。アッパーの生地は柔らかさだけでなくエンジニアードメッシュで部位によってカッチリ感がありサポート力も弱くありません。
シュータンの端も内側だけですがアッパーとバンドのようなものでつながって外ズレしにくくフィット感を損ねないようになっています。
扱っているスポーツ店などでの表記はレギュラーは「D相当」となっていましたが他のブランドで2Eが標準幅のモデルと比べて特に細めには感じません。ワイドやエキストラワイドではさらにゆったりとしています。普段幅広シューズを履いている方でもレギュラーから試されてた方が良いかもしれません。
また、BONDIには推進力のあるカーボンファイバープレートを搭載しているBONDI Xというモデルもあります。
アディダス SUPERNOVAシリーズ

アディダスでランニングシューズと言えばアディゼロシリーズがあり使用目的に合わせたラインアップが豊富ですが、ゆっくりペースで走るモデルでもアッパーの生地は軽やかに感じる薄手のものが多いです。SUPERNOVAシリーズではペラペラではない生地が心地よく足にフィットして安心感があります。
アディゼロシリーズよりもっと気軽に運動をはじめたい方から使いやすいSUPERNOVAシリーズはアッパーとソールともに快適さを感じながら走るための機能性がしっかりしています。
記事作成時点のSUPERNOVAシリーズはデザイン的には統一感がありますが、ソールの機能性やアッパーのフィット感はそれぞれで異なります。
アディダス ADIZERO SL(アディゼロ SL)
アディゼロ SLは3代目からアディゼロに加わったSL20.3がフルモデルチェンジしたシューズです。
クッション性が高くなり記事更新時点でアディゼロシリーズの中では一番ゆっくりペースで初心者から使いやすいモデルです。
ウィズ(足囲)はアディダスの公式サイトでは「E-2E」とあるため2種類なのかと思いましたが、スポーツ店の表記でも同じで一種類だけでした。扱っているお店によってはメンズが「2E」でレディースが「E」となっているところがあります。
アディダス SOLARBOOST 3(ソーラーブースト3)

ソーラーブースト3は箱やタグには「ソーラーブースト21」と表記されて同じモデルを指すようです。アディダスの公式オンラインショップに従ってこちらではソーラーブースト3と記します。
アディゼロの比較的ゆっくりペースで走れるモデルなどよりソーラーブースト3はさらにソールに厚みがありサポート性にも優れ初心者ランナーにも安心な走り心地です。
アッパーのフィット感も心地よくシュータンは両端のバンド状のものがアッパーとつながっていて走行中にズレにくく足を包み込むようにフィットします。
ウィズ(足囲)については2E相当のレギュラーフィットのみですが、横幅はゆったりとして特に前足部が広めです。しかし、甲の部分は低めでハトメの間隔も広く靴紐でしっかり調節してフィットさせることができるためルーズな履き心地には感じません。踵部は少し浅く感じます。
アウトソールの樹脂製のパーツはTorsion System(トルションシステム)ではなくLinear Energy Push(リニアエナジープッシュ)というそうで、前足部の屈曲剛性がアップしているらしいですが体感的にはクセを感じるほど走らされている感覚はないです。ねじれ防止にはなっていて安定感はあります。
ヨネックス SAFERUN FITJOG(セーフランフィットジョグ)

SAFERUN FITJOGはこれから運動をはじめたい方向けのゆっくりペースで走れるモデルです。
個人的にヨネックスはランニングのカテゴリでは存在感が薄かったですが、フィットジョグを使用してみると履き心地の良さだけで惹きつけているのではなくサポート性がしっかりしているように感じました。
商品説明ではミッドソール素材のクッション性の高さを売りにしている印象がありますが、分かりやすい柔らかさなどでごまかされている感じはなく着地感はしっかりしていて衝撃吸収性に優れながら安定性も高いです。
また、アッパーとソールともにランニングの直進的な動きだけでなく横方向へブレない作りになっていてジムトレーニングや他のアクティビティにも使いやすいです。
ただ、タイトに感じる履き心地の上にウィズ(足囲)が1種類なのでワイドモデルがあれば選びやすくなるように感じます。
アシックス GEL-KAYANO 31(ゲルカヤノ31)

ゲルカヤノ31はウォーキングで運動をはじめたい方からフルマラソンなど本格的な長い距離や時間のランニングでも安心なサポート力が特長のモデルです。
価格は値上がりして2万円を超えましたが、アッパーとソールともに内側に倒れにくい工夫がされた作りになってスタビリティモデルとしての機能性は前モデルの30代目よりアップしています。
アッパーは30代目よりカッチリとしていますが足を入れた瞬間の包まれるようなフィット感は心地よく、ソールも4D GUIDANCE SYSTEM(4Dガイダンスシステム)が搭載されているのは30代目と同じですがミッドソールの形状の変更で走り心地はより安定感を感じやすくなっています。
アウターソールにはASICSGRIP(アシックスグリップ)も使用されてトラクションが利いて前へ進みやすいです。
アシックス GEL-KAYANO 30(ゲルカヤノ30)

ゲルカヤノ30は公式サイトでの紹介でも「軽いランニングからフルマラソンまで」とあるようにこれから運動をはじめたい方が最初の一足に選びやすいモデルです。
履き心地についてはメンズとレディースともにウィズ(足囲)がそれぞれ3種類あり足に合わせやすくなっています。ただ、細めのナローは直営店限定です。近くにお店がない場合は公式通販でも購入できます。
ソールについては29代目でそれまでのDUOMAX(デュオマックス)がLITETRUSS(ライトトラス)という構造に変わったばかりですが、今回の30代目では新機能の4D GUIDANCE SYSTEM(4Dガイダンスシステム)が搭載されています。走行時の接地衝撃のたびにアーチの位置を適切な位置へ回復するのを促すそうで、疲労による姿勢の変化に応じたより効率的な走りをサポートしてくれるようです。
ただ、実際に使用されているランナーのレビューでは28代目までのゲルカヤノとは接地感が異なると感じる方もおられるので旧モデルからの愛用者は試し履きで特にソールの感触をしっかり確認した方が良さそうです。
個人的にはソールだけでなくアッパーの踵部にも注目して試してほしいです。ガッチリと硬さがありホールド力が抜群でサポート性に優れています。
アシックス GT-2000 14

GT-2000 14はミッドソールの素材やアウターソールの形状はNOVABLAST 5の要素を取り入れているようです。そのため、気分が乗らない日でも楽しく走れる心地よさがありながら、3D GUIDANCE SYSTEM(スリーディガイダンスシステム)によりスタビリティモデルとしてのサポート性もしっかりしています。使用目的としては短い距離を気軽に走りはじめたいランナーから本格的な長距離ランニングでも安心感のあるモデルです。
もっとしっかりサポート性を求めるなら土踏まず部分に高反発フォーム材が搭載された4D GUIDANCE SYSTEM(4Dガイダンスシステム)のゲルカヤノ32の方が良いかもしれませんが、GT-2000 14もしっかりプロネーション対応してくれる上にゲルカヤノ32よりも軽やかに前へ進む走り心地が特徴です。
フィット感はウィズ(足囲)が14代目では2種類だけなので、メンズとレディースともに3種類あった13代目の方が足幅に合わせて選びやすいかもしれません。
アシックス GT-2000 13

GT-2000 13は前作の12代目から採用された新しい構造の3D GUIDANCE SYSTEM(スリーディガイダンスシステム)が採用されています。9代目までスタビリティモデルとしての機能を支えてきたDUOMAX(デュオマックス)やTRUSSTIC(トラスティック)という硬い樹脂製のパーツが搭載されたモデルとは走り心地が大きく異なります。
簡単に表現すると柔らかな心地よさがありながら不思議と安定感のある走り心地です。短い距離を気軽に走りはじめたいランナーから本格的な長距離ランニングでも安心なモデルで、プロネーションの度合いをあまり気にすることなく使いやすいです。
ただ、アシックスの中では走行効率を高めたり、沈んで跳ねるバウンス感を追求するなど新しい感覚で走れるモデルと比べると特にクセのある履き心地ではないですが、GT-2000の旧モデルからの愛用者では接地感に違和感を覚えるかもしれないため、アッパーのサイズ感やフィット感だけでなくソールの感触も試し履きで慎重に確認した方が良さそうです。
アシックス GT-2000 12

GT-2000 12はアシックスの商品説明にも「さまざまな距離に対応する汎用性の高いスタビリティトレーナー」とある通り、短い距離で気軽に走りはじめたいランナーから本格的な長距離ランニングでも安心なクッション性とサポート性を備えたモデルです。
ソールについては先に発売されたゲルカヤノ30とともに、これまでとは異なる考え方で作られた3D GUIDANCE SYSTEM(スリーディガイダンスシステム)という新しいサポート構造です。ミッドソールやアウターソールに広がりを持たせたり、スムーズな接地を促すための踵部の適切な傾斜により走行時の変化に合わせて安定性と快適性が得られるようになっています。
ミッドソールの素材は10代目や11代目とも異なり、軽量で反発性に優れたFF BLAST PLUS(エフエフブラストプラス)を採用しています。心地よい柔らかさがあり、程よく弾んで足が前へ進みやすく感じます。11代目の素材より柔らかくなったPureGEL(ピュアゲル)も踵部に内蔵されています。
ただ、走り心地については旧モデルからの愛用者では接地感に違和感を覚えるかもしれないため、アッパーのサイズ感やフィット感だけでなくソールの感触も試し履きで慎重に確認した方が良さそうです。
アシックス GT-1000 13

アシックスでは走行効率を高めたり、沈んで跳ねるバウンス感を追求するなど新しい感覚で楽しく走れるモデルもあり選択肢が増えてきましたが、ゆっくりペースで長い距離を走りたい場合はGTシリーズやゲルカヤノもサポート性が高く安心感があります。
その中でGT-1000 13は値上がりしてお得感は薄れましたが、GT-2000やゲルカヤノと比べると価格的に安く機能性は優れているためこれから運動をはじめたい方にも使いやすいです。
走力的にはゆっくりペースのランニング向けで、アシックスの公式サイトの説明では「サポート性とクッション性を高め、シューズを現代的にアップデート」とあるように足裏はソフトで快適な感触ながら安定性にも優れた履き心地です。
ソールは11代目と12代目はLITETRUSS(ライトトラス)という構造でしたが、13代目では3D GUIDANCE SYSTEM(スリーディガイダンスシステム)が採用され走行時の変化に合わせて安定性と快適性が得られるようになっています。
アッパーは個人的に選んでいるウィズ(足囲)がスタンダードのモデルではしばらくタイトなフィット感が続いていましたが、今回の13代目では比較的ラクに履けるように感じます。
アシックス GEL-CUMULUS 27 (ゲルキュムラス 27)

ゲルキュムラスは旧モデルでは実物を試せる機会が少なく感じていたモデルですが、コンスタントに新作が登場しているようで、27代目は通販だけでなく近くのスポーツ店でも見かけるようになりました。
アッパーのフィット感の快適さは個人的にイマイチですが、ソールは衝撃吸収性に優れ程よい反発力で心地よく走れます。着地の際にグラつくことはなく商品説明などから抱くイメージより安定感があります。
また、ソールの素材や形状による走行中のクセは強くないため、反発弾性が強かったり走行効率を高めた新しい感覚の走り心地が合わない方にもおすすめです。
また、記事更新時点は梅雨の時期ですが、雨上がりのタイミングで走りたい場合にも優れたグリップ力で濡れた路面でも滑りにくく感じます。
ニューバランス FuelCell Propel v4(フューエルセル プロペルv4)

ソールにプレートが入っていますが初心者ランナーから対応しているモデルです。
プレートの素材は硬いカーボンではなくTPUと言われるプラスチックで硬すぎずしなやかさがあります。
実際に走ってみると接地の瞬間に分かりやすい柔らかさと弾力性を感じながらもブレずに安定感があります。前足部は後足部よりソールにコシがあり蹴り出しの際に沈み込まず力が入りやすいです。
推進力はカーボンプレートより抑えめですが、シューズに走れされている感覚が少ないためプレートに慣れていない方にも安心感があると思います。足への負担が少なくニューバランスの説明にある通り「プレートシューズ入門モデル」として使いやすいです。
ニューバランス FRESH FOAM 860 v13(フレッシュフォーム 860 v13)

ニューバランスのFresh Foam X 860 v13はスタビリティモデルとしてのサポート力が感じれる走り心地です。そのためこれからランニングをはじめたい方に使いやすいシューズです。
モデル名が似ているFresh Foam X 880 v13よりソールは安定性を重視した作りでアッパーもガッチリ感があり中足部から踵部はホールド性に優れています。
柔らかく優しいアッパーに慣れていると心地よさは少ないかもしれません。しかし、スタビリティモデルでも柔らかな履き心地のシューズが増えている気がする中で、サポート力がしっかりして長い時間走る時も安心感があります。
ニューバランス FRESH FOAM 880 v14(フレッシュフォーム 880 v14)

ニューバランスのFRESH FOAM 880 v14はミッドソールの素材にFRESH FOAM Xが採用されて、柔らかく弾んでラクに前に進む走り心地です。
個人的には同じく反発弾性が大きいナイキのリアクトフォームやアシックスのフライトフォームブラストなどの素材に比べて着地が不安定になりにくい点も気に入っています。
ニューバランスの説明では「フルマラソンからデイリーまで快適にサポート」とある通りいろんな用途で使いやすいです。本格的なランニングに対応しながらウォーキングやデザイン的にカジュアルシーンなどにも向いています。
ウィズ(足囲)の展開はメンズとレディースともに「やや細め」「標準」「幅広」の3種類あります。
個人的にv12やv13よりゆとりのある履き心地のため試し履きでどのウィズ(足囲)を選ぶかしっかり確認した方が良さそうです。
また、FRESH FOAM 1080と比べられることがあるようですが個人的には880の方が価格は低くても機能的に劣っておらず廉価版という印象はありません。
ニューバランス FUEL CELL PRISM v2(フューエルセル プリズム v2)

ニューバランスのFUEL CELL PRISM v2は前モデルのv1よりソールの厚みも大きくなりより初心者にも使いやすくなっています。
ウィズ(足囲)がv1ではメンズとレディースそれぞれニューバランスの中では一番細いタイプの「D」と「B」のみでしたが、v2では「2E」と「D」が加わっています。
他のニューバランスの「D」のモデルでは26.5cmだとタイトな履き心地も多いですがv2はv1と同じく指周りはゆとりを感じます。
また、v1ではシュータンが外ズレしやすかったですが、v2では両端がアッパーとつながっているためズレにくくなっています。
靴紐を通す穴の形状も変わりアッパーのサイドのロゴと連動して中足部のサポート性がアップしているようです。
ニューバランス FUEL CELL PRISM v1(フューエルセル プリズム v1)

ニューバランスのFUEL CELL PRISM(フューエルセル プリズム)はミッドソールにニューバランスで一番弾む素材のFuelCell(フューエルセル)が搭載されています。ソールの巻き上がりも特徴的で接地から蹴り出しまではスムーズです。
しかし、反発弾性は強過ぎずシューズに走らされている感じはありません。アッパーの生地は薄くて柔らかいですが中足部など必要なところのフィット性は高くサポート力もあり走行中のブレは少なく感じます。
使用目的はニューバランスによるとランニング初心者からSUB4を目指すランナー、エリートランナーのジョグにもお勧めとあります。実際に使用してみると足入れ感は楽で走り心地にクセはなく普段の運動にも気軽に履けるシューズです。
ウィズ(足囲)はメンズでは「D」、レディースは「B」でそれぞれニューバランスの中では一番細いタイプです。
私はメンズの「D」を履いていますが他のニューバランスの「D」のモデルより前足部にゆとりを感じます。甲の部分もシューレース(靴紐)が平型でしっかりフィットしますが圧迫感はありません。踵部にヒールカウンターは入ってなくて柔らかいですが細めの作りでフィット性は良いです。
FUEL CELL PRISMの品番はメンズはMFCPZ、レディースでは WFCPZですが、FuelCell PROPELのMFCPRやWFCPRによく似ているので念のため注意が必要です。
ミズノ WAVE RIDER 29(ウエーブライダー29)

個人的にはいろんなシーンでミズノネオシリーズの出番が多くなっていますが、ゆっくりペースで長く走るときにはウエーブライダーシリーズのサポート力の方が安心感があります。
ウエーブライダーも25代目以降のアッパーは快適性を重視した優しい履き心地になっていますが、29代目ではガッチリとした踵部により抜群のホールド力が得られます。ソールは柔らかく軽やかですがミズノウエーブのプレートが利いてウエーブライダーらしいクッション性と安定性が両立して足への負担が少ない走り心地です。
使用目的としては、軽いジョギングから始めたり、本格的にレースに参加するなど様々なランナーが安心して使いやすいモデルです。走力的にはフルマラソンのタイムで4時間から5時間を目指すランナー向けでゆっくりペースから走りやすいです。
価格については値上がり傾向があるランニングシューズの中で、前作の28代目までは価格が据え置きでしたが、29代目はとうとう値上がりしました。特にフルモデルチェンジというほどの変化がなく、走力や機能的に同じような位置づけのアシックスのGT-2000 14とは実売価格も含めてお得感がないです。
しかし、快適性を重視しながら流行りに乗り過ぎずスムーズな走り心地やサポート力の高さなどのウエーブライダーらしさが継承されていて履き心地に安心感があります。
ミズノ WAVE RIDER 28(ウエーブライダー28)

ミズノの中ではフラッグシップモデルですが、記事作成時点で値上がり傾向のあるランニングシューズの中でウエーブライダー28は前モデルから価格は据え置きです。
走力的にはミズノの分類だとフルマラソンで5時間以内(サブ5)を目指すランナー向けですが、走ることに慣れてきたランナーにとってはサブ4レベルのスピードにも対応したモデルです。上級者のジョグやリカバリーシューズなどにも良いそうで用途が広いです。
アッパーの作りやフィット感は27代目とは異なっています。個人的には踵部分が27代目では物足りなく感じていたホールド性やサポート性が改善してウエーブライダーらしさが戻ってきたと感じます。
ソールについては個人的に初めて使用した16代目から比べると新しい素材の登場で段々と柔らかさが増しています。それでもMIZUNO WAVEにより安定性は損なわれずMIZUNO ENERZYが搭載された24代目以降のモデルを使用してきた方では違和感が少ないと思います。コンセプトであるスムーズな走り心地も健在で、これまでの愛用者から初めて使用する方まで安心感が得られるランニングシューズだと思います。
ミズノ WAVE REVOLT 3(ウエーブリボルト3)

これからランニングを始めたい方の最初の一足にも選びやすいウエーブリボルトの3代目です。
価格設定が1万円を切りながら上位モデルにも搭載されているMIZUNO ENERZY(ミズノエナジー)とMIZUNO WAVE(ミズノウエーブ)により柔らかさと安定性が両立した走り心地を得られます。
初代や2代目とアッパーの生地の質感やフィット感は少し異なっていますが選んだサイズは同じです。ソールは柔らかさを感じやすくなりました。
フォルムは細く見えますが足を入れると前足部の横幅はタイトに感じません。甲の部分も低くなく靴紐を結んでもハトメの間隔はパツパツせず圧迫感はありません。踵部は細めでホールド感があります。
アッパーはメッシュの網目が大きく通気性に優れて軽さも感じますが足あたりは個人的に2代目の方が滑らかで柔らかく快適だったと思います。
トップラインがやや高めに感じたのでくるぶしの下あたりを気にしやすい方は試し履きで確認された方が良いです。私の場合は実際に履きはじめると痛みは出ず違和感もありませんでした。
プーマ Velocity NITRO 3(ヴェロシティニトロ3)

ヴェロシティ ニトロ 3は走力的に幅広いランナーをターゲットとしているので、実物を手にする前は柔らかさを感じやすい履きやすさ重視の作りかと思いましたが、使用してみるとアッパーとソールともに足へのサポート力に優れた履き心地です。
ウォーキングやファッションに合わせて普段履きでの使用でも良いかもしれませんが、アウトソールのグリップ力やアッパーのアーチ部分のサポート力などはやはり本格的なランニングでこそシューズの性能を発揮しそうです。
プーマ DEVIATE NITRO(ディヴィエイトニトロ)

プーマのディヴィエイトニトロはカーボンプレートが搭載されている厚底シューズですが様々な走法に対応していてトップランナーだけでなく初心者から使用できます。
着地の瞬間はミッドソール素材のNITRO Foam(ニトロフォーム)がスーパーソフトと表現されるほど柔らかいですが、すぐに強く弾んでINNO PLATE(イノー プレート)というカーボンプレートがテコのように作用して蹴り出せます。
イノープレートの働きはいろんなランナーのタイプに対応して踵で着地してもミッドフットでもフォアフットでも推進力が得られるようになっています。
いつもよりラクに速く走れるので楽しくなりますが、自分の走力以上のパフォーマンスが出て足や他の部位にも疲労が溜まるかもしれないので注意したいです。初めのうちは様子を見ながら少しずつ距離を延ばして慣れていくようにして、いきなり大事な場面では使用しない方が良いと思います。
最後に
ランニングなどの運動を継続するためには怪我をしなことが大事です。
新しい感覚のシューズは足に合って楽しく走れる場合でも様子を見ながら少しずつ距離を延ばして慣れていくほうが良いと思います。
特によく弾むようなシューズは自分の走力以上のパフォーマンスが出て足以外にも疲労が溜まるかもしれないので注意したいです。
コメント