ナイキのランニングシューズ、AIR ZOOM STRUCTURE 25(エア ズーム ストラクチャー25)です。
走力的な位置づけはナイキの中ではエア ズーム ペガサス40と同じくらいで、軽いジョギングから本格的なランニングまで安心なモデルです。機能的にはエア ズーム ストラクチャー25の方がより安定性を重視した走り心地です。
昨年(2022年)は発売されなかったようで2年ぶりの新モデルですが、履き心地は大きく変わって前モデルの24代目よりサポート力がアップしていると感じます。
サイズ感と履き心地
サイズ展開はカラーによって異なりますが、0.5cm刻みでメンズが24.0cm~30.0cmでウィメンズは22.0cm~29.0cmまであります。
ウィズ(足囲)はメンズは標準幅とエクストラワイド、ウィメンズは標準幅とワイドがあります。
サイズ感
項目 | 左足 | 右足 |
足長 | 25.2cm | 25.3cm |
足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |
ズーム ストラクチャー25で選んだサイズは標準幅の26.5cmで、つま先の余裕は私の手の親指の爪の幅(1.8cm)くらいです。
ズーム ストラクチャーで初めて履いた16代目は25.5cmでそのあと21代目までは26.0cmを選んでいました。23代目からはやや小さく感じて爪の上側も広めではないため余裕を持たせて26.5cmを選んでいます。
前モデルの24代目では23代目より前足部のタイトさが和らいで今回の25代目でも同じくらいにゆとりがあります。ペガサス40が足にピッタリとした履き心地で指周りが窮屈に感じる場合はストラクチャーの25代目の方がラクだと思います。
前足部に比べて中足部のサイドや甲の部分はしっかりフィットしてホールド感があります。
踵部はガッチリとしていて私の足ではしっかり固定されます。足の形によっては履き口(トップライン)あたりに締め付け感があるかもしれません。私の場合は24代目のようにくるぶしの下やアキレス腱あたりが触れて気になることはないです。
足長 | 小さい | |・・・・・・・| | 大きい |
爪の上側 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
横幅 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
甲の部分 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
ハトメの間隔 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
かかと部 | 細い | |・・・・・・・| | ゆるい |
アッパーとソール
アッパーは24代目の柔らかく優しい履き心地に比べると特に踵周りでガッチリとしたサポート力の高い作りになっています。
靴紐を通す部分は24代目と変わらず内外に5対ですが中足部のホールド性は優れています。また、靴紐はスムーズに締めたり緩めたりできるため甲の部分は好みのフィット感に調節しやすいです。
シュータンは23代目や24代目のように両端がアッパーとつながっておらず独立しています。しかし、私の場合はシュータンが外ズレしやすいとか足が包まれるような一体感が薄れるようなことはありません。
ミッドソールはCushlon3.0(クシュロン3.0)フォームという新しい素材が使われて心地よいクッション性と程よい反発性を感じます。それでもエア ズーム ペガサス40などに搭載されているリアクトフォームのような強い反発弾性はなく踵やミッドフットあたりの着地で不安定にならないです。
クシュロン3.0フォームはどの部分も同じ硬さで搭載されているらしいですが、異なる硬さのミッドソール材を重ねたように着地の瞬間のふんわりとした柔らかさのあとにそのまま沈み込んだりグラつくことがない不思議な感覚です。
前足部はミッドソールのふわふわ感が抑えられて力が入りやすくズームエアの心地よい反発で蹴り出しやすいです。
アウトソールの横幅は広く接地面積が大きいです。そして、フラットな形状のため足運びはスムーズでミッドソールが柔らかくても安定感があります。
パターンも24代目とは変わりました。ワッフルソールによるグリップ力も良く横方向の溝により屈曲性にも優れています。また、ロッキングチェア構造により足が前に進みやすいのも実感できます。
踵のフィット性
アッパーの踵部は外付けのヒールクリップの効果もあってガッチリと硬くできています。ホールド力も抜群で私の足ではしっかり固定されます。
前モデルの24代目では履き口(トップライン)がくるぶしの下に触れて履き始めに違和感がありましたが25代目では気になりません。ただ、細めの作りでガッチリとしているため足の形によっては履き口周りのどこかに締め付け感があるかもしれません。
ソールの踵部は上の画像を見ると外側は凹面で内側は凸面になってますが、ここにも適切なクッション性と安定性を両立さる効果があるそうです。
中敷き
中敷は柔らかく心地よいですが足が沈み込むほどのふわふわではなく程よい弾力もあります。つま先部分の厚みは約5mmで踵部分は約6mmです。
最後に
エア ズーム ストラクチャー25は23代目や24代目のように分かりやすい柔らかさで履きやすさを優先した作りではなく、アッパーでは踵部や土踏まずあたりのサポート性が高まっています。ソールは歩いているだけでは足裏に柔らかい心地よさが続きますが走ってみると優れた安定性も感じることができます。
個人的に、この3年くらいは走力的に近いペガサスシリーズとはアッパーのフィット感の好みを優先して選んでいました。しかし、今回の25代目ではペガサス40と機能性の違いがハッキリしていると感じるためソールの感触もしっかり確認した方が良さそうです。
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