アシックス GT-2000 13のサイズ感と履き心地! レビュー

アシックスのランニングシューズ、GT-2000 13です。

GT-2000シリーズは前作の12代目でこれまでのアシックスのスタビリティモデルに対する考え方とは異なる新しい作りになりました。そのためプロネーションの度合いをあまり気にすることなく使いやすいシューズになったと思います。

今回の13代目もソールに搭載されている機能や素材の名前は同じですが、アッパーのフィット感とともに履き心地は異なります。

使用目的としては短い距離を気軽に走りはじめたいランナーから本格的な長距離ランニングでも安心なクッション性とサポート性が備わっているモデルです。走力的にはフルマラソンでサブ4を目指すペース(1kmを5分40秒くらい)までが走りやすく機能性を発揮できるシューズのように思います。

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サイズ感と履き心地

GT-2000 13のサイズ展開は以下の通りです。

  • メンズ:24.5~29.0cm(0.5cm刻み)30.0,31.0,32.0cm
  • レディース:22.5~26.5cm(0.5cm刻み)

ウィズ(足囲)の展開は10代目からはメンズとレディースともに2種類だけになっていましたが、13代目ではメンズとレディースそれぞれ3種類あります。

しかし、メンズは9代目までとは異なりナローはありません。代わりに3E相当のワイドモデルが加わっています。

メンズのウィズ(足囲)は以下の通りです。

  • STANDARD(スタンダード)は標準で2E相当。
  • WIDE(ワイド)は広めで3E相当。
  • EXTRA WIDE(エキストラワイド)はかなり広めで4E相当。

レディースのウィズ(足囲)は以下の通りです。

  • NARROW(ナロー)は細めでD相当。
  • STANDARD(スタンダード)は標準でE相当。
  • WIDE(ワイド)は広めで2E相当。

GT-2000 13で選んだサイズはスタンダードの26.5cmです。

私の場合は足長的に12代目と同じくらいでつま先部分に手の親指の爪の幅(約1.8cm)くらいの余裕があります。前足部の横幅は狭くなく爪の上側も圧迫を感じるような窮屈さはないです。

しかし、ウィズ(足囲)にナロー(細め)がなくなってスタンダードを選び始めた10代目以降の中ではややタイトで全体的に浅い履き心地に感じます。もしかしたら3E相当のワイドモデルが登場したため、靴型は変わっていなくても細めに感じる作りになっているのかもしれません。

甲の部分はアシックスの公式サイトの画像を見るとハトメの間隔が細く見えましたが、実際に履いてみると軽くパツパツ感があり靴紐を結ぶとしっかりホールド感があります。踵部は緩くはないですが、やはり少し浅い履き心地のため12代目と比べるとホールド感が弱くなった気がします。

足長小さい|・・・・・・|大きい
爪の上側低い|・・・・・・|高い
横幅細い|・・・・・・|広い
甲の部分低い|・・・・・・|高い
ハトメの間隔細い|・・・・・・|広い
かかと部細い|・・・・・・|ゆるい
※上のチャートのハトメの間隔とは靴紐を結んだときに甲の部分がパツパツで広いかギュウギュウに細くなるかを表しています。

アッパーとソール

アッパーの生地は足に沿ってフィットしやすく、特に中足部のサイドはスタンダード(標準幅)ながら細めにフィットします。アシックスストライプは模様だけで外側からのガッチリとした補強はないですが、生地の必要な部分は伸びにくく作られているため走行中に足がブレるのを抑えてくれます。

シュータンは12代目では足当たりがやや硬めで、縁の部分は慣れるまで足首に触れて気になっていましたが、13代目では見た目は似ていても柔らかく快適になりました。それでも11代目以前と比べるとふんわりではなくカッチリ感があります。両端はアッパーとつながって外ズレしにくくなっています。

靴紐はフラットなのでオーバルタイプに変えようかと思いましたが、フラットでも最近の低価格モデルに増えている柔らかくてペラペラな頼りないものではなく硬さがありホールド感も悪くないためそのまま使用しています。ただ、長さは短めで2段ハトメをしたい場合には足りないです。

ソールについては前作の12代目と同じ3D GUIDANCE SYSTEM(スリーディガイダンスシステム)が搭載されています。ミッドソールやアウターソールに広がりを持たせたり、スムーズな接地を促すための踵部の適切な傾斜により走行時の変化に合わせて安定性と快適性が得られるようになっているそうです。

ただ、GT-2000シリーズを愛用してこられた方にとっては9代目までスタビリティモデルとしての機能を支えてきたDUOMAX(デュオマックス)TRUSSTIC(トラスティック)という硬い樹脂製のパーツや10代目と11代目のLITETRUSS(ライトトラス)という構造とは走り心地が大きく異なると思います。

ミッドソールの素材は12代目と同じく軽量で反発性に優れたFF BLAST PLUS(エフエフブラストプラス)を採用しています。心地よい柔らかさがあり、程よく弾んで足が前へ進みやすく感じます。ただ、13代目の方が前足部の柔らかさがアップしているそうで蹴り出しの感覚が12代目と異なり好みが分かれるかもしれません。

GEL(ゲル)についても12代目と同じように柔らかさがアップしたPureGEL(ピュアゲル)という素材が踵部に内蔵されて11代目までのように外側からは見えなくなっています。個人的には内蔵されている方が着地の圧力でGELが潰れて外側に広がらず踵の安定性が良い気がしていましたので、柔らかさを感じやすいFF BLAST PLUSPureGELの組み合わせではこの構造の方が合っているように思います。

アウターソールは12代目とはパターンが少し異なり前足部の横方向の溝のカーブが逆向きになっています。10代目からはフラットソールになってガイダンスラインの溝もあり接地から蹴り出しまで体重移動がスムーズです。

ラバー部分は11代目と比べると厚みが小さく見えます。同じように薄く見えた12代目では特に耐久性の弱いとは感じなかったので13代目でも期待したいです。着地の感触はラバーが途切れている外側より、中足部あたりも覆われている内側の方が硬さがあり、倒れこみを抑える役割もあるような気がします。

踵のフィット性

踵部はヒールカウンターの硬さがあり緩くもないですが、12代目のように側面までガッチリとつかまれるようなしっかりとしたホールド力は感じないです。

また、履き口の後部が高く外側へ反っている形状は変わらずアキレス腱あたりにも刺激がなく快適です。プルタグも付いて脱ぎ履きがしやすくなっています。

中敷

中敷きは最近のモデルに多いふんわりとした柔らかい感触です。個人的には足裏のフワフワ感が苦手で、硬さのある別売中敷のPERFORMANCE SOCKLINERと入れ替えています。しかし、同じアシックスで13代目のGT-1000 13の中敷などと比べるとフニャフニャではなくコシのある弾力を感じます。

厚さは前足部の底が平面でなくカーブしているため均一ではないですが、つま先部分は約5.5mmで踵部が約7mmです。

最後に

個人的には同じ13代目でもGT-2000より安価なGT-1000 13の方が足へのフィット感が好みで特に踵が深く収まってホールド力が優れているため出番が多いです。しかし、価格なりに細かな部分でシューズとしての作りに差があり、足に合えばGT-2000の方がサポート性と快適性が得られやすいと思います。

もっとしっかりサポート性を求めるなら土踏まず部分に高反発フォーム材が搭載された4D GUIDANCE SYSTEM(4Dガイダンスシステム)ゲルカヤノ31の方が安心かもしれません。

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