ニューバランスのランニングシューズ、Fresh Foam X 860 v13です。
モデル名が似ているFresh Foam X 880 v13との違いはスタビリティモデルとしてのサポート力が感じれる走り心地です。ソールは安定性を重視した作りでアッパーもガッチリ感があり中足部から踵部はホールド性に優れています。
他のブランドではナイキのエアズームストラクチャーやミズノのウエーブライダー、アシックスのGT-2000などに価格設定や使用目的が近くゆっくりペースから走りはじめたいランナーに向いています。
サイズ感と履き心地
サイズ展開とウィズ(足囲)の種類
Fresh Foam X 860 v13のウィズ(足囲)の展開はカラーによって異なりますがメンズは「D」「2E」「4E」でレディースは「B」「D」「2E」の3種類です。ニューバランスの中ではそれぞれ「やや細い」「標準」「幅広」になります
サイズ展開は0.5cm刻みでメンズは25.0cm~29.0cm、レディースは22.0cm~25.5cmです。
サイズ感
項目 | 左足 | 右足 |
足長 | 25.2cm | 25.3cm |
足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |
Fresh Foam X 860 v13で選んだサイズは26.5cmで、ウィズ(足囲)はメンズの「D」です。
足長的には手の指で押さえるとつま先部分に余裕がありますが、爪の上側の空間が広くないためやや小さめに感じる方がいるかもしれません。
中敷の大きさは私が選んだ26.5cmでは国内ブランドのアシックスやミズノより小さいです。上の画像は下側がアシックスのGT-1000 11で上側がFresh Foam X 860 v13です。他のアシックスやミズノで走力的に近いモデルでいくつか比べましたが、やはり、Fresh Foam X 860 v13の方が小さいです。
それでも上の画像のように中敷に足を乗せるとつま先に十分余裕があります。ただ、海外ブランドのためにすべてのサイズが0.5cm刻みで対応しているとは限らないので選ぶサイズによっては小さかったり逆に大きかったりするかもしれません。
横幅はニューバランスの「D」としては他のモデルと比べて窮屈ではなく、Fresh Foam X 880 v13より前足部にはゆとりを感じます。
しかし、ボール部の後ろあたりからは少しタイトに感じました。すぐに馴染んで気になりませんが、試し履きの際は靴紐をしっかり結んで中足部あたりのフィット感も確認した方が良さそうです。
また、ハトメあたりの素材が硬めで靴紐による細やかなフィット感の調整はスムーズではないです。反対にきつく締め上げ過ぎることがないように感じました。
踵部は僅かに浅い履き心地に感じますが、靴紐をほどかないと脱げにくいくらいにしっかりホールドされます。
足長 | 小さい | |・・・・・・・| | 大きい |
爪の上側 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
横幅 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
甲の部分 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
ハトメの間隔 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
かかと部 | 細い | |・・・・・・・| | ゆるい |
アッパーとソール
アッパーはガッチリとサポート力の高さを感じる履き心地です。ソフトで優しい足当たりのシューズに慣れていると少し硬めに感じるかもしれません。
「N」のマークは私が選んだカラーでは硬めで厚みがありシューズ側面の内外両方に縫い付けられています。これによりカッチリとホールド感が増すように思いますが、カラーによっては外側だけで「N」の文字も輪郭部分を縁取りしているだけです。
シュータンは硬くはありませんがふんわりでもなくしっかりとした感触です。それによりホールド力も高まっているように感じます。また、両端がバンドのようなものでつながって横にズレにくいです。
ミッドソールは2層構造になっていて、心地よいクッショニングと反発性を感じながら走ることが出来ます。ただ、ポンポンと強く弾むような感覚はないです。
踵部のソールの巻き上がりについてはロッカー構造の走行効率を高めてくれるような効果を期待すると物足りないと思います。
しかし、個人的には弾む感覚が強すぎずロッカー構造の恩恵も少ないためシューズに走らされている感じがないところが良いです。クセのない快適な走り心地に思います。
ミッドソールの内側にあるメディアルポストというオーバープロネーション(内側への倒れこみ)を防ぐ機能も走行中の安定感を高めてくれます。踵部を意識して着地してみてもソールの厚みが大きく衝撃吸収性の高さを感じるもののグラつくなど不安定になりにくいです。
アウトソールは幅が広めで接地の安定感があります。ラバーで覆われている範囲も広いです。トラクションが利いて前へ進みやすい感覚は少ないですが、濡れているマンホールや側溝などの金属製の蓋の上以外では特に滑りやすく感じるところもなかったです。
踵のフィット性
踵部は上の画像の親指で押さえているあたりまでがヒールカウンターが入って硬いですがその上は柔らかいです。アキレス腱にも刺激がない形状でホールド感に優れながら快適なフィット感です。
中敷き
中敷はふわふわではなくコシがあり個人的には好みの硬さで使いやすいです。厚みはつま先部分は約4.5mmで踵部分は約6.5mmです。
最後に
Fresh Foam X 860 v13は柔らかく優しいアッパーに慣れていると心地よさは少ないかもしれません。しかし、スタビリティモデルでも柔らかな履き心地のシューズが増えている気がする中で、サポート力がしっかりして長い時間走る時も安心感があります。
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