アシックスのランニングシューズ、EvoRide SPEED 2(エボライドスピード2)です。
最初に足を入れた瞬間は前モデルと履き心地に大きく異なる感覚はなかったですが、徐々にアッパーの甲の部分のフィット感や踵のサポート性に違いを感じるようになりました。ソールは前モデルと同じようです。
走力的なレベルはサブ4以上を目指すランナー向けのようですが、もう少しゆっくりペースで楽しみながら走るのにも使いやすいと感じます。
サイズ感と履き心地
サイズ感
項目 | 左足 | 右足 |
足長 | 25.2cm | 25.3cm |
足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |
ウィズ(足囲)はメンズとレディースともにスタンダード(標準)とワイド(広め)の2種類です。メンズのスタンダードとワイドはそれぞれ「2E相当」と「3E相当」ですが、レディースは「E相当」と「2E相当」です。メンズの4E相当のエキストラワイド(かなり広め)はありません。
エボライドスピード2のサイズ展開は下記の通りです。
- メンズ:24.5~29.0cm(0.5cm刻み), 30.0, 31.0, 32.0cm
- レディース:22.5~26.5cm(0.5cm刻み)
エボライドスピード2で選んだサイズはメンズのスタンダードの26.5cmで、モデル名に「スピード」が付く前のエボライドの初代モデルから同じです。
26.5cmでアシックスで他のモデルと比べても足長的に小さい方ではないと思いますが、つま先の余裕は前モデルよりやや小さく感じます。それでもソールのつま先部分が反った形状のため個人的には爪の上側が低く感じずサイズアップしなくても大丈夫でした。
横幅は前足部に少しゆとりを感じますが中足部から踵にかけては細めでしっかりフィットします。甲の部分は前作と同じようにシュータンが薄手ですが靴紐による圧迫感は和らいでいると感じます。
踵部はしっかりフィットしてホールド感がありますが、ヒールカウンターはなく柔らかい作りです。
足長 | 小さい | |・・・・・・・| | 大きい |
爪の上側 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
横幅 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
甲の部分 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
ハトメの間隔 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
かかと部 | 細い | |・・・・・・・| | ゆるい |
アッパーとソール
アッパーの作りはモデル名に「スピード」が付く前のモデルに比べるとふんわり感は抑えめで少しカッチリとして足がブレにくいところは前モデルと同じです。
シュータンも前モデルと同じように薄手ですが足あたりが良くなり靴紐による圧迫感もありません。両端がバンド状のものがアッパーとつながっているため足を包み込むようにフィットして走行中も横にズレにくくなっています。
ソールについては前モデルと変更はないようで、ミッドソールの素材は軽量で柔らかく弾力性のあるFF BLAST(フライトフォーム ブラスト)が採用されています。そして、3D SPACE CONSTRUCTIONというミッドソールの表面に六角形の溝が配置してあるそうで踵からの着地では柔らかさを感じやすいです。
ある程度スピードが出せるモデルとしては足裏に柔らかさを感じやすいので、つま先の反り上りが印象的なGUIDESOLE(ガイドソール)によるコロンと転がる感覚が弱まるかと思いましたが、前足部は弾力性が強過ぎず思ったよりコシがあるため踏み付け部あたりに力が入りやすくGUIDESOLEの良さを損なわないと感じました。
アウターソールのパターンも前モデルと同じでMETASPEED+シリーズやMAGIC SPEEDシリーズなどと似ています。しかし、ラバー部分はグリップ力の高いASICSGRIPではなく前モデルやHYPER SPEED3と同じAHAR(エーハー)です。それでも個人的にはグリップ力は十分で普段使いでは不満はありません。
踵のフィット性
踵はしっかりフィットして緩くはないです。しかし、前モデルには入っていたヒールカウンターがなくなり柔らかいです。それでも踏んで歩けるようなフニャフニャの頼りない感じではありません。
中敷き
中敷きは程よくやわらかさと弾力があります。ゆっくりペースで走るモデルのように足の重みで沈むようなふわふわで柔らかすぎることもなく、低価格モデルに入っているような硬めの感触でもありません。
厚みは前足部の底が平面でなくカーブしているため均一ではないですが、つま先部分は約4mmで踵部分は約6mmです。
最後に
エボライドスピード2は前モデルと比べてラスト(靴型)が変わったように感じず選んだサイズは同じですが、アッパーの生地の質感とフィット感が少し異なります。
ソールの感触はラクな走り心地ながら走力以上にシューズに走らされる感覚も少ないためランニングに慣れてきた方がもう少しスピードを感じたい場合に走りやすいと思います。
ただ、はじめてガイドソールのモデルを使用する場合は、歩いても走ってもコロンと転がる感覚が足に合うかどうかは試し履きで確認した方が良いです。
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