アシックスのランニングシューズ、LYTERACER 5(ライトレーサー5)です。
3代目と4代目ではアッパーに外側から人工皮革のガッチリとした補強がなくなってライトレーサーの大きな特長である耐久性が気になっていましたが、今回の5代目は破れやすい箇所に薄っすらですが補強が入り少し長持ちを期待したい作りになっています。
ソールについては2代目以降は変わっていないようで耐久性に優れているように思います。
走力的なレベルはフルマラソンのタイムがサブ3.5~サブ4を目指すランナー向けのようですが、適度なクッション性がありドロップも低くないため短い距離からなら初心者モデルからのステップアップにも良さそうです。また、アウトソールがいろんな方向への動きに対応しているためランニング以外の運動をはじめたい方にも使いやすいと思います。
サイズ感と履き心地
サイズ感
項目 | 左足 | 右足 |
足長 | 25.2cm | 25.3cm |
足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |
ライトレーサー2のウィズ(足囲)はメンズではスタンダード(標準幅)とワイド(広め)の2種類でレディースはスタンダードだけのようです。
サイズは展開は以下の通りです。
- メンズはスタンダードとワイドともに24.5cm~29.0cm(0.5cm刻み)、30.0cmです。
- レディースは22.5cm~26.5cmです。
ライトレーサーのサイズ感はアシックスのランニングシューズの中では小さめです。
モデル名に「RS」や「TS」が付いていたころの旧モデルでは26.0cmでも足長的な余裕が十分な履き心地のモデルもありました。しかし、モデル名に「TS」が付かなくなった2019年春夏モデルくらいから個人的に他のモデルではあまり選ばない大きめサイズが足に合っています。
ライトレーサー5で選んだサイズはウィズ(足囲)がスタンダードの27.0cmです。
27.0cmで足長的につま先部分の余裕は十分ありますが、指周りは横幅が少し細く感じます。しかし、ワイドモデルを選ぶほどではなく、アシックスのレーシングラストっぽいタイトさです。
サイドに比べて甲の部分は靴紐をしっかり結んでも圧迫感はなく窮屈になりません。踵部は緩くなくしっかりフィットします。
足長 | 小さい | |・・・・・・・| | 大きい |
爪の上側 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
横幅 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
甲の部分 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
ハトメの間隔 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
かかと部 | 細い | |・・・・・・・| | ゆるい |
アッパーとソール
アッパーは3代目や4代目では破れやすいという情報もありましたが、5代目では生地の所々に薄い膜のような補強があり耐久性を高めているようです。
ハトメ(靴紐を通す穴)は内外に6対ありますが、人工皮革などのガッチリとした補強もないためアッパーのサポート力は抑えめな気がします。
ソールは強い反発弾性やコロンと転がるように前に進む感覚が苦手な方に向いています。
ミッドソールの素材は高反発性素材のFLYTEFOAM PROPEL(フライトフォームプロペル)が全面に搭載されていますが、走行中のクセを感じにくくカーボンプレートなども搭載されていないためシューズに走らされている感覚が少ないです。
個人的には旧モデルのSPEVAFOAM(スピーバフォーム)の感触が足に合っていて恋しくなりますが、FLYTEFOAM PROPELも足裏の感触はソールの厚みが薄すぎず厚すぎず程よい柔らかさで心地よいです。
ドロップ(つま先と踵部のソールの高低差)は10mmで踵から接地しても蹴り出しまでスムーズで走りやすいです。
アウターソールのパターンも2代目からは変わっていないようです。
部活生のトレーニングも想定して開発されたシューズだけあってランニングのような直進的な動きだけでなく前後左右の多様な動きに適しているため様々な競技のトレーニングに向いていると思います。TRUSSTIC(トラスティック)という中足部の補強も安定性を高めてくれます。
ラバーの素材ははAHER PLUS(エーハープラス)が使われて耐久性が高いです。
踵のフィット性
踵部は硬くしっかりフィットして緩さは感じずホールド性に優れています。
中敷き
中敷は低価格モデルに入っていそうな質感ですが、程よい弾力があり足裏に柔らかさを感じます。厚みはつま先部分が約4mm、踵部分は約5mmです。
最後に
ライトレーサー5はモデル名から「TS」がなくなってから5代目ですが、ライトレーサーTSとして考えると12代目になります。
ライトレーサーはTSとRSの2つのタイプがありましたが、TSはRSよりも耐久性が高くアシックスの中では価格も低めなので気軽にガンガン使用できるシューズでした。そのころに比べるとアッパーの耐久性に物足りなさがありますが、新しいモデルが出ると試したくなります。
ただ、最近はライトレーサーより僅かに価格が安いHYPER SPEEDシリーズも出てきて使用目的も近いです。履き心地はLYTERACERよりランニングの直進的な動きに強い印象です。サイズはLYTERACERより合わせやすく、ランニングシューズで普段選ぶことが多い26.5cmでちょうど良いです。
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