アシックス GT-1000 12のサイズ感と履き心地! レビュー

アシックスのランニングシューズ、GT-1000 12です。

「ランニングから学生の部活用まで、さまざまなシーンで活躍する安定性に優れたモデル。」とアシックスの公式サイトに説明がある通り、汎用性が高くコストパフォーマンスも良いモデルです。

ソールは前モデルの11代目と見た目が同じでLITETRUSS(ライトトラス)構造が採用されています。アッパーのフィット感は10代目や11代目に近いですが微妙に異なります。

走力的にはゆっくりペースのランニングに向いていて、アシックスの中ではゲルカヤノGT-2000と同じくオーバープロネーションに対応して安定感のある走り心地です。

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サイズ感と履き心地

サイズ感

私の足の実寸サイズ

右足:足長254mm,足囲240mm
左足:足長253mm,足囲235mm
※足の形やサイズの好みは人それぞれ違います。サイズ感についてはあくまで目安としていただければと思います。

足の特徴
  • 指先の形:スクエア型
  • 足幅の広さ:やや細め「D」
  • 足甲の高さ:標準的

GT-1000 12で選んだサイズは5代目以降は同じスタンダード(標準幅)の26.5cmで足長的に十分な余裕を感じます。

しかし、横幅はやや細めです。記事作成時点での現行モデルでは同じスタンダードのゲルカヤノ30GT-2000 12と比べてタイトな履き心地です。そのため普段選んでいるサイズでは小さい履き心地と感じるかもしれません。

甲の部分はハトメの間隔がパツパツになりませんが、シュータンの厚みのためかやや低く感じます。踵部は優しいフィット感ながら浮いたりズレたりせずしっかりホールドしてくれます。

GT-1000シリーズの旧モデルと比べると、私の場合は9代目で感じた爪の上側の窮屈さはありません。10代目や11代目に近いですが12代目の方が全体的に少しフィット感が強い気がします。

足長小さい|・・・・・・|大きい
爪の上側低い|・・・・・・|高い
横幅細い|・・・・・・|広い
甲の部分低い|・・・・・・|高い
ハトメの間隔細い|・・・・・・|広い
かかと部細い|・・・・・・|ゆるい
※上のチャートのハトメの間隔とは靴紐を結んだときに甲の部分がパツパツで広いかギュウギュウに細くなるかを表しています。

サイズ展開とウィズ(足囲)の種類

GT-1000 12のウィズ(足囲)はメンズでは標準幅のSTANDARD(スタンダード)と4E相当のEXTRA WIDE(エキストラワイド)で、レディースは標準幅のSTANDARD(スタンダード)WIDE(ワイド)です。キッズ専用ラスト採用のモデルもあります。

サイズ展開は以下の通りです。レディースでも大きめのサイズがあります。

  • メンズのスタンダード(標準幅):24.5cm~29.0cm(0.5cm刻み)と30.0cm,31.0cm,32.0cmです。
  • メンズのエキストラワイド(4E相当):25.5cm~29.0cm(0.5cm刻み)と30.0cm,31.0cm,32.0cmです。
  • レディースはスタンダードとワイドともに0.5cm刻みで22.5~26.5cmまであります。
  • キッズは20.0cm~25.0cmです。

アッパーとソール

アッパーは生地が11代目と同じように適度な厚みで柔らかさがあり足あたりは優しいです。アシックスストライプは模様だけでガッチリとした補強の役割はないですが、甲の部分やサイドからしっかりフィットするため足がブレずサポート力は弱くないです。

シュータンはアシックスの商品説明によると「シュータンとアッパーがシューズ内部で一体化された構造を採用。」とありますが、実物は両端もバンドのようなものでつながっておらず独立しています。個人的にゲルカヤノ30GT-2000 12のように外ズレしにくく足を包み込むような一体感を期待していたので残念です。

靴紐の長さは11代目と同じように2段ハトメ(ダブルアイレット)にしたい場合は短いと思います。

2段ハトメ(ダブルアイレット)については下の公式サイトが参考になります。

ソールの構造についてはオーバープロネーションを抑制するために10代目まで搭載されていたDUOMAX(デュオマックス)が11代目からはLITETRUSS(ライトトラス)に変わっています。

LITETRUSSは中足部からミッドソールの内側にかけて高硬度EVA素材を使用して着地時の足のねじれや内側への倒れこみを抑制するそうです。しかし、外側から手で押さえてみるとDUOMAXのような硬さは感じません。それでも、LITETRUSSは手で触れたときの印象とは異なり着地の際に内側に倒れにくい感覚はしっかりあります。

ミッドソールの素材は10代目や11代目と同じFLYTEFOAM(フライトフォーム)で次々と新しい素材が搭載されている他のモデルと比べて目新しさはないです。

走り心地としては足裏の感触は中敷の柔らかさでふんわり感がありますが、ミッドソール自体はそれほど柔らかくありません。それでもゆっくりペースだとソールの程よい柔らかさを感じながら安定感もあります。少しスピードを上げると柔らかさは少なくなりソールの厚みも思ったより大きく感じず軽やかに走れます。また、同じ素材でも12代目では踏みつけ部あたりが硬めで蹴り出しの際に力が入りやすいと感じます。

踵部にはGEL(ゲル)が外側から見えるように搭載されています。意識して踵から着地してみても不安定にはなりませんが、DUOMAXが使われていたモデルより柔らかさを感じやすいです。個人的にはせめて7代目と8代目のようにGELがミッドソールに内蔵されていると着地の圧力でGELが潰れて外側に広がらず踵の安定性がさらに良くなる気がします。

アウターソールも11代目と同じようです。10代目までのようにTRUSSTIC(トラスティック)という中足部のパーツもなくなっています。代わりにLITETRUSS(ライトトラス)が走行中のシューズのねじれを抑えて安定性を高める役割も担っているようです。形状はフラットソールで接地から蹴り出しまでスムーズです。

ラバー部分については11代目と同じならば耐久性は高いと思います。ただ、濡れていたり歩道などで砂が散らばっているタイルの面ではグリップ力は弱く感じます。

踵のフィット性

踵部は11代目より深めにしっかりフィットしてスベスベしたりスコスコ浮くことはないです。履き口周りの生地は厚みがありホールド力を補っているように感じます。

ただ、ヒールカウンターはガチガチではなく手で押さえるとちょっとしなるくらいの硬さです。

また、履き口の後部が高く外側へ反っている形状がJOLT4GT-2000 12と似ています。これにより脱ぎ履きがしやすくアキレス腱あたりにも刺激がなく快適です。

中敷き

中敷きも11代目と同じようです。ふんわりしてシューズに入れる際にはスムーズにいかないくらいの柔らかさがあります。個人的にはミッドソール自体が柔らかいのでもう少し硬めの方が走りやすいです。

厚さは前足部の底が平面でなくカーブしているため均一ではないですが、つま先部分は約5mmで踵部が約7mmです。測り方の誤差だと思いますが、11代目より踵部分が1mmほど薄くなっています。

中敷きは取替式のため他のインソールに入れ替えることができます。

同じアシックスの別売中敷ではPERFORMANCE SOCKLINERが適合し、硬さがあるため取り替えると足裏のフワフワ感が少し抑えられます。

品番は靴幅がメンズのエキストラワイド用だけ「1173A028」になります。それ以外はメンズとレディースともにどの幅も「1173A029」です。

最後に

GT-1000 12は記事作成時点では値上がり傾向のあるランニングシューズの中で、走行時の安定性に優れたモデルではゲルカヤノ30GT-2000 12より価格が低いため、これから気軽に運動をはじめたい方にも使いやすいシューズです。

個人的にはGT-2000の廉価版としてではなくアッパーのフィット感を中心に履き心地が足に合うためGT-1000 12の方が出番が多く好んで使用しています。

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