ミズノのランニングシューズ、WAVE REBELLION SONIC 2(ウエーブリベリオンソニック2)です。
スピードランナー向けの「WAVE REBELLION」シリーズになるモデルですが、ミズノの商品説明には「WAVE RIDERから次のステップを目指すランナーに。」ともあります。
ソールの作りは同じ「WAVE REBELLION」シリーズのWAVE REBELLION PRO 2やWAVE REBELLION FLASH 2に比べて速く走るための機能は抑えられています。そのためジョギングなどゆっくりペースでも使いやすいウエーブライダーの次に選ぶモデルとしても無理がなく、クッション性と安定性も優れているため足への負担が少ないように感じます。
走力的な位置づけもフルマラソンのタイムがサブ4.0~サブ5.0レベルで1kmのペースは4分30秒よりゆっくりが推奨とあり、ウエーブライダーと大きく離れていません。
しかし、アッパーについてはスピードモデルらしい軽やかな走り心地を優先した作りです。ウエーブライダーと比べると生地がペラペラに薄いためサポート性の違いが大きいと感じます。
サイズ感と履き心地
サイズ展開とウィズ(足囲)の種類
ウィズ(足囲)はメンズにはレギュラー幅(2E相当)とワイド幅(3E相当)があります。レディースは記事作成時点ではレギュラー幅(2E相当)だけのようです。初代モデルにはレディースにもワイド幅があったので今後発売されるかもしれません。
ラスト(靴型)はウエーブライダーと同じものらしいですが、記事作成時点の現行モデルであるウエーブライダー27には2E相当と4E相当の2種類で3E相当のモデルがないです。そのためウエーブリベリオンソニック2のワイド幅ではどのような履き心地か気になります。
サイズ展開はメンズモデルが25.0~29.0cm(0.5cm刻み)で、レディースモデルが22.5~25.0cmです。
サイズ感
項目 | 左足 | 右足 |
足長 | 25.2cm | 25.3cm |
足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |
ウエーブリベリオンソニック2で選んだサイズはメンズモデルのレギュラー幅の26.5cmです。ミズノのモデルに限らず、この数年のランニングシューズで1番選ぶことが多いサイズです。
足長的にはつま先部分に手の親指の爪の幅(約1.8cm)くらいの余裕があります。前足部は窮屈にならず指周りもラクです。個人的に生地の感触のためか、初代モデルと比べて爪の上側もラクになったと思います。
先にも書いた通り、ラスト(靴型)は初代モデルと同じくWAVE RIDER(ウエーブライダー)と共通のものを使用しているそうです。
ただ、同じウエーブライダーでも新しいモデルが出るたびにフィット感や選ぶサイズが異なることもあるため、ラストが同じというだけでは新しいモデルの履き心地について見当がつきにくかったです。
結果的にウエーブライダー27と選ぶサイズは変わらないですが、生地の質感による足当たりなど履き心地の印象は大きく異なりました。
甲の部分はこれまで履いてきたウエーブライダーようにハトメの間隔が広めだったり靴紐のパツパツ感はないです。逆にハトメの間隔が細くなったりルーズになることもなく中足部はサイドにかけてしっかりフィットします。
踵部はヒールカウンターの硬さとホールド力あり、27代目で少し頼りなくなってしまったウエーブライダー27よりもサポート性が優れていると感じます。
足長 | 小さい | |・・・・・・・| | 大きい |
爪の上側 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
横幅 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
甲の部分 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
ハトメの間隔 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
かかと部 | 細い | |・・・・・・・| | ゆるい |
アッパーとソール
アッパーは初代モデルも軽やかでしたが2代目ではさらに生地がペラペラに薄く感じます。また、通気性も良く真冬にウォーキングで使うと足が冷たいです。
シューズの重さは約240gです。初代モデルは約260gでソールは変わっていないようなのでアッパーだけで約20g軽くなっているのでしょうか。
シュータンの生地も薄く透け透けで、足を入れないと形を保てずシワシワで縮まった感じになるくらい柔らかいです。両端はアッパーとつながっています。そうでないと使用中にシューズの中に潜り込んだり外ズレしやすいと思います。ただ、シューズの着脱の際に手間取ることはありません。
ハトメについては2段ハトメ用を除いて初代モデルは内外に6対ありましたが2代目は5対になっています。そのためかシュータンの生地が薄くても靴紐による甲の部分への圧迫が少ないように感じます。ガッチリとした補強もないですが中足部のホールド感は思ったより弱くないです。
ソールについては、ミッドソール素材は柔らかさと高反発が特徴のMIZUNO ENERZY(ミズノエナジー)が全面に使われています。足裏に柔らかさを感じますがフワフワし過ぎません。
ドロップ(つま先と踵部のソールの高低差)はウエーブライダーより低く8mmです。そのメリットを活かして接地感覚やスピードを鍛えるトレーニングをサポートしてくれるように思います。
ミッドソールの内部に搭載されたMIZUNO WAVE(ミズノウエーブ)のプレートは前足部まで入っています。プレートによりスピードを出しやすい走り心地ながら素材はTPUのためカーボンのような硬さはなくシューズに走らされている感覚はないです。どちらかと言えば安定性を感じやすくサポート性を高める作用の方が強いように感じます。
アウトソールのラバー部分は上位モデルに採用されているようなクリップ力の強いG3ではありませんが、摩耗に強いX10(エックステン)が踵部だけでなく前足部にも入っています。トレーニングモデルとして耐久性が期待できそうです。
踵のフィット性
個人的にウエーブリベリオンソニック2で一番に良いと思うところは踵部です。
ヒールカウンターのしっかりとした硬さにより安定感があり、シューズ全体のサポート性を補っているように感じます。特にこれまで初心者向けのサポート力に優れたモデルを使用していた方では安心感があると思います。
初代モデルとは履き口の形状が異なりは後部が外側へ反っていませんが、アキレス腱あたりに刺激はなくフィット感は良いです。
中敷き
中敷はふわふわではなく硬めでウエーブリボルトやマキシマイザーに入っているような質感です。厚みはつま先部分が約3.5mmで踵部分が約5mmです。
最後に
ウエーブリベリオンソニック2はラスト(靴型)が同じウエーブライダーと比べるとアッパーのサポート力が物足りないように感じますが、走ることに慣れてきてステップアップしたいランナーにとっては軽やかでスピードを感じる走り心地が楽しめるシューズです。
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