
アディダスのランニングシューズ、adizero japan 6(アディゼロジャパン6)です。
アディゼロジャパンは新しいモデルが出るとアッパーやソールの作りだけでなく走力的な位置付けも変わることがあります。
今回のアディゼロジャパン6はサブ4からサブ5レベルのランナーまでターゲットになっていて比較的ゆっくりペースでも走りやすいです。ただ、ある程度ランニングに慣れている方に向いているような履き心地に感じ、これから運動をはじめたい方はSL20などが使いやすいと思います。
ミッドソール素材は前モデルまで採用されていたBOOST(ブースト)フォームがなくなり、LIGHTSTRIKE PRO(ライトストライク プロ)とLIGHTSTRIKE(ライトストライク)が使われ厚みが大きくクッション性と反発力がありながら軽量でフワフワし過ぎず不安定になりません。
サイズ感と履き心地
サイズ感
ウィズ(足囲)の展開はレギュラーフィットとワイドフィットの2種類です。
サイズ展開はワイドフィットはユニセックスのようで22.5cm~29.0cm、レギュラーフィットのレディースは22.0cm~26.0cmでメンズはカラーによって異なりますが23.0cm~30.5cmまであります。
右足:足長254mm,足囲240mm
左足:足長253mm,足囲235mm
※足の形やサイズの好みは人それぞれ違います。サイズ感についてはあくまで目安としていただければと思います。
項目 | 左足 | 右足 |
足長 | 25.2cm | 25.3cm |
足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |

サイズは4代目、5代目と同じレギュラーフィットの26.5cmを選びました。
上の画像でアッパーの生地が透けて分かるように足長的にはつま先部分の余裕が大きいです。甲の部分も靴紐を結ぶとハトメの間隔が細くなりますが、横幅も細いためサイドからのフィット性が良く全体的にはちょうど良いサイズ感です。
旧モデルと比べると3代目ほどのタイトさはないですが、4代目や5代目と比べると横幅はやや狭く感じます。初代(ブーストフォームが最初に使われたモデル)は26.0cmでも余裕のある履き心地でした。
足長 | 小さい | |・・・・・・・| | 大きい |
爪の上側 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
横幅 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
甲の部分 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
ハトメの間隔 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
かかと部 | 細い | |・・・・・・・| | ゆるい |
アッパーとソール

アディゼロジャパン6はサスティナブルな製品でPRIMEGREEN(プライムグリーン)という再生素材が使われているそうです。
アッパーは生地が薄く透け透けでシューズの中の足が見えます。記事作成時点ではまだ暑いので快適ですが、寒い時期はウォーキングで使用すると指が冷えてしもやけになりそうなくらい通気性は良いです。
生地の感触は4代目のようなふんわりとした柔らかさはなく前モデルの5代目に近いペラペラの網のようです。しかし、中足部あたりに内側から補強があり少し硬めのカッチリしたフィット感で走行中に足がブレにくくなっています。
シュータンは硬めで私の場合は履き慣れるまで足首に軽く圧迫がありました。甲の部分の足あたりも快適とは言えません。ただ、両端からバンドのようなものが中敷きの下までつながっていて走行中にズレにくくなっています。

靴紐は細いです。また、シューレースホール(靴紐を通す穴)の外側へ少しズレて3ヶ所に同じような穴が開いています。フィット感を調整するためにあるのかは分かりませんが、試してみると靴紐を通すことができて違和感はありませんでした。正しい使い方ではないかもしれません。

ミッドソールは厚みが大きいですが軽いです。前モデルでは4代目までよりBOOST(ブースト)フォームの割合が少なくなっていましたが、今回の6代目はそれもなくなりLIGHTSTRIKE PRO(ライトストライク プロ)とLIGHTSTRIKE(ライトストライク)の組み合わせになっています。
着地の感触としてはBOOST(ブースト)フォームのようにフワフワとした柔らかさではないですが弾力性があり心地よいです。しかし、ゆっくりペースで踵から着地すると思ったよりクッションは高くなく、ミッドフットからの方がLIGHTSTRIKE PROの反発力で走りやすく感じます。

アウトソールのパターンは新しくなっています。耐久性が少し気になる形状ですが、素材はグリップ力に優れたContinental(コンチネンタル)ラバーが使われています。
前足部と踵部をつなぐように入っているTORSION SYSTEM(トルションシステム)というパーツも足のねじれを抑えてくれて着地の安定性も高く感じます。
踵のフィット性

踵部はヒールカウンターを手で強く押すと少ししなりますが硬めで足を優しく包み込みホールド性も高いです。
中敷き

中敷きはこれまでのアディゼロと変わらない感触で程よい弾力があります。足裏も滑りにくいです。

中敷きの厚さはつま先部分の厚みは約4mmで踵部は約5.5mmです。
最後に
アディゼロジャパン6はこれまでのジャパンシリーズよりゆっくりなペースにも対応したモデルとなりました。
アディゼロシリーズの中ではゆっくりペースで走れるモデルとしてadizero boston(アディゼロボストン)がありますが、記事作成時点の現行モデルである10代目では走力的な位置付けが速いペース向けに変わったようでアディゼロボストンの9代目までを使用していた方はこのアディゼロジャパン6が後継モデルになるそうです。
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