ブルックスのランニングシューズ、RAVENNA10(ラベナ10)です。
ブルックスの説明では「全てのランナーのトレーニング、本番用として使える」とありますが走力的な位置づけは旧モデルに比べてレベルアップしています。
前モデルまでブルックスの中ではゴーストなどと同じ「ライトクッション」というカテゴリーでフルマラソン完走レベルのランナーに使いやすい印象でしたが、今回のモデルは大幅にモデルチェンジされローンチ6と同じ「スピード」に分類されサブ3~4相当のランナー向けとなっています。
ラベナ10のサイズ感と履き心地
サイズ感
ラベナ10のサイズ展開はメンズ25.0cm~29.0cm、ウィメンズ22.0cm~26.0cmです。
ウィズ(足囲)の展開はメンズとウィメンズともにレギュラー幅とワイド幅があります。
ウィズ(足囲)については
- レギュラー幅はメンズが「D」でウィメンズが「B」です。
- ワイド幅はメンズが「2E」でウィメンズが「D」です。
右足:足長254mm足囲240mm
左足:足長253mm足囲235mm
前モデルのラベナ9は試したことがありませんが、その前のラベナ8までは足長的には26.0cmで余裕のある履き心地でした。
ラベナ10で選んだサイズはレギュラー幅の26.5cmです。つま先に少し余裕のある履き心地ですが全体的にはルーズに感じないので旧モデルよりやや小さめかもしれません。
アッパーとソール
アッパーの甲の部分はラベナ8では窮屈に感じましたがラベナ10ではサイズアップしていることを考えても圧迫感はなく同じカテゴリーのローンチ6と比べても楽な履き心地です。デザイン的にはローンチ6に似ていて軽やかで通気性も良く感じます。
ラベナ10には新しいサポートシステムのガイドレールが搭載されていますが履き心地はガチガチしておらず、走行中に足に力がかかりすぎた時など必要なときだけヒザや腰などのサポートをしてくれるようです。
ミッドソールはどんな体型やどんなスピードで走っても最適なクッションに変化するとされるBROOKS DNA(ブルックスDNA)でドロップ(つま先と踵部のソールの高低差)は10mmです。
着地感についてはこれまでのラベナは足を入れた瞬間に分かりやすい柔らかさを足裏に感じましたが、ラベナ10はこれまでの柔らかさよりスピード重視の反発力が強化された作りに感じます。
アウトソールは安定感のあるフラットソールで中足部がXの形をした形状は前モデルのラベナ9やローンチ6と似ています。かかとからつま先まで力の流れがスムーズでスピードも出しやすくなっているように感じます。
踵部
踵部は個人的には少し緩くホールド性が弱く感じます。
中敷
中敷のつま先の厚みは6mmくらいです。今回選んだサイズの26.5cmでも履き心地にルーズさは感じませんが中敷に厚みがあるので薄手のものに交換してもうひとつ小さい26.0cmの方が踵のフィット性が高まるかもしれないという気もします。
最後に
ラベナ10は着地の感触などがよりスピードを出しやすい作りに変わったように感じます。これまでの旧モデルのラベナと同じ履き心地を期待すると違和感を覚えるかもしれません。しかし、新しいサポートシステムによりやさしく足を守てくれるという特徴は変わらず、これまでのラベナが対象としていたゆっくりペースで走るランナーでも使いやすいと思います。
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