
アシックスのランニングシューズ、HYPER SPEED(ハイパースピード)です。
デザインはアシックスの新しいスピードモデルであるMETASPEEDシリーズやMAGIC SPEEDと似ていますが、価格的には1万円を下回り本格的に走れるシューズとしてはお手頃です。
価格に合わせて素材のコストや機能性も抑えられていますが、走り心地はソールの形状など見た目の印象よりクセは少なく体感的にもとても軽くてスピードに乗りやすいです。
使用目的はアシックスの公式サイトなどの説明では「サブ3.5~4ランナーのレースやトレーニング用に」とあります。
通販サイトのアマゾンではLYTERACERやEVORIDEと比較されているので同じくらいの位置付けかと思いましたが、HYPER SPEEDが1歩抜けてスピード重視な気がします。
サイズ感と履き心地
サイズ感
HYPER SPEEDのサイズ展開は下記の通りで大きいサイズまであります。
ウィズ(足囲)はメンズとレディースともに標準幅のSTANDARD(スタンダード)のみのようです。
- メンズ:24.5~29.0cm(0.5cm刻み), 30.0, 31.0, 32.0cm
- レディース:22.5~26.5cm(0.5cm刻み)
右足:足長254mm,足囲240mm
左足:足長253mm,足囲235mm
※足の形やサイズの好みは人それぞれ違います。サイズ感についてはあくまで目安としていただければと思います。

選んだサイズは26.5cmで足長的には親指側に少し余裕がありますが薬指や小指側はやや狭いです。甲の部分は靴紐をしっかり締めても窮屈ではなかったですが横幅は細めです。
フィット感としてはアシックスの上級者向けのレーシングラストらしいタイトさがあります。足の形によってはアシックスの他のモデルで選ぶことの多いサイズでは少し小さく感じるかもしれません。
足長 | 小さい | |・・・・・・・| | 大きい |
爪の上側 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
横幅 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
甲の部分 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
ハトメの間隔 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
かかと部 | 細い | |・・・・・・・| | ゆるい |
アッパーとソール

アッパーは足あたりや通気性が良く軽いフィット感で暑い時期でも蒸れが少なそうです。

ミッドソールは新しい高機能な素材ではないですが足裏は柔らかいクッション性で心地よく、厚みがありながら体感的にとても軽いです。
また、METASPEEDシリーズやMAGIC SPEEDのようにカーボンプレートは搭載されていません。GUIDESOLE(ガイドソール)は採用されていますがコロンと転がるような感覚はEVORIDEより弱いです。その分つま先が反り上がった見た目より走行中にクセを感じにくくシューズに走らされている感覚も少ないです。
プロネーションはニュートラルの方向けです。

アウターソールはMAGIC SPEEDと似ていて、縦にも横方向にも深くはっきりとした溝はないですが重心移動を考慮したソールパターンにより着地から蹴り出しまではスムーズでグリップ力も高く感じます。
踵のフィット性

踵部にはヒールカウンターが入って硬さがありホールド性も高いです。
中敷き
中敷きは固定式で糊付けされています。MAGIC SPEEDやMETASPEEDシリーズのMETASPEED EDGE、METASPEED SKYも固定式のため取り外して別のインソールに交換できないようです。
最後に
HYPER SPEEDは高反発な素材やカーボンプレートなどは搭載されていませんが、それでもスピードを感じて軽やかに走れます。ただ、長い距離を負担なくラクに走るならEVORIDEの方が向いていると思います。
また、METASPEEDシリーズやMAGIC SPEEDほど速いペース向けではないのでGEL-DS TRAINERやGEL-FEATHER GLIDEのように初心者モデルからのステップアップでも使いやすいことを少し期待しましたがシューズの作りはやはり上級者が対象となるモデルだと思います。ランニングに慣れてきたくらいのランナーでも短い距離や時間だけなら気分転換でスピードを感じて楽しむことはできますが、走りやすさから続けて使用していると足への負担が大きくなりそうです。
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