
シューズを履いているとシュータンが横にズレることがあります。見た目が良くないですし、ランニングでは足へのフィット性が損なわれてパフォーマンスへの影響が気になります。
そこで、これまで試したことのあるランニングシューズの中からシュータンがズレにくく作られているモデルをピックアップしました。
この記事では、シュータン(ベロ)の横ズレが起きにくいモデルとして、主にガセットタンやブーティー構造を採用したランニングシューズを紹介しています。
ただし、足の形は人それぞれで、ガセットタンであってもズレを感じる場合があります。一方で、独立型のシュータンでもフィットの相性が良く、安定して履けるモデルもあり、あくまで履き心地には個人差がある点はご了承ください。
- シュータンが外ズレしないランニングシューズ
- アシックス GT-2000 14
- アシックス NOVABLAST 5(ノヴァブラスト5)
- Adizero EVO SL WOVEN
- Adizero Boston 13(アディゼロ ボストン13)
- Adizero Japan 9(アディゼロジャパン9)
- ニューバランス FuelCell Rebel v5
- ニューバランス Fresh Foam X 1080 v14
- ナイキ ペガサス41
- HOKA MACH 7(マッハ7)
- HOKA RINCON 4(リンコン4)
- HOKA CLIFTON 10(クリフトン10)
- On Cloudmonster 2
- On Cloudflow 5
- On Cloudrunner 3
- ミズノ MIZUNO NEO ZEN(ミズノ ネオ ゼン)
- 最後に
シュータンが外ズレしないランニングシューズ
アシックス GT-2000 14

GT-2000のシュータンは12代目では足当たりがやや硬めで、縁の部分は慣れるまで足首に触れて気になっていましたが、13代目と14代目では柔らかく快適になりました。それでも11代目以前と比べるとふんわりではなく少しカッチリ感があります。両端はアッパーとつながって外ズレしにくくなっています。
ミッドソールの素材やアウターソールの形状はNOVABLAST 5の要素を取り入れているようです。そのため、気分が乗らない日でも楽しく走れる心地よさがありながら、3D GUIDANCE SYSTEMによりスタビリティモデルとしてのサポート性もしっかりしています。使用目的としては短い距離を気軽に走りはじめたいランナーから本格的な長距離ランニングでも安心感のあるモデルです。
アシックス NOVABLAST 5(ノヴァブラスト5)
NOVABLAST 5は、シュータンウイング構造によってシュータンがズレにくく、甲全体をバランスよくホールドしてくれます。そして、踵部には形状保持力のあるヒールカウンターが配置されており、反発力の高いミッドソールでも踵のブレを抑え、安定した着地を支えます。
Adizero EVO SL WOVEN
Adizero EVO SL WOVENは、薄く軽量なシュータンは両端がアッパーとつながり、走行中にベロが左右へズレにくい設計です。足の甲に余計な段差や圧迫感が出にくく、スピードモデルらしいダイレクトなフィット感を維持しやすいのが特徴です。
なお、ウーブンアッパーを採用していない通常のAdizero EVO SLは、ガセットタンではありません。そのため、シュータンは独立した構造となっており、EVO SL WOVENとはフィットの方向性が異なります。個人的には同じサイズでも通常のEVO SLの方はゆとりが大きく、EVO SL WOVENの方がタイトにフィットして履きやすいです。
Adizero Boston 13(アディゼロ ボストン13)
アディゼロ ボストン13は、シュータンをアッパーと固定したガセット構造を採用しており、走行中に左右へズレにくいのが特徴です。
甲の安定により、足全体が一体化したようなホールド感が生まれ、反発力を効率よく前方への推進力につなげやすくなっています。踵部は硬さのあるヒールカウンターでしっかり支えられ、スピードを保った走りでも後足部のブレを感じにくい設計です。
Adizero Japan 9(アディゼロジャパン9)
アディゼロジャパン9は軽量化を重視した設計ながら、シュータンは薄すぎず安心感があり、簡易的なガセット構造になっているため、走行中に大きく外側へズレることは少ないと思います。
アッパーの生地は手で触ると薄くペラペラで柔らかさがありますが、足を入れると滑らかでストレスのない心地よいフィット感です。ガッチリ固定するタイプではないものの、スピード走でも違和感が出にくいバランスの取れた作りです。
ニューバランス FuelCell Rebel v5
FuelCell Rebel v5は軽量性と自然な足運びを優先した作りです。
シュータンはガセット構造により、走行中にシュータンが左右へズレにくいです。甲全体を面で包み込むようなフィット感があり、ペースアップ時やピッチが上がった場面でも、FANTOMFIT構造のアッパーとあわせて足とシューズの一体感を保ちやすいです。
踵部はヒールカウンターがしっかりしていていますが、過度にガチガチとせず、軽さと安定感のバランスを取った作りに感じます。
使用目的としては、レースにも対応できる軽さと反発を持ちながら、日々のスピード練習やペース走にも使いやすく、部活動の練習用としても幅広いランナーが扱いやすいモデルです。
ニューバランス Fresh Foam X 1080 v14
Fresh Foam X 1080 v14のシュータンは両端がアッパーとつながって外ズレもしにくく、足との一体感があり、使用している間は心地よいフィット感が続きます。ハトメは内外に5対でホールド感がガッチリしているわけではないですが、靴紐を結んでも感覚が細くならず甲の部分に沿ってしっかりフィットします。
ソールも旧モデルからアップデートされてサイドウォールという部分が足が包まれるように高さが増して安定感が増しているようです。アウトソールの構造も新しくなり重心移動がしやすく蹴り出しがスムーズです。
ナイキ ペガサス41

ペガサスらしい足への負担を和らげるクッション性とサポート性は健在で、トップランナーの速いペースから初心者のゆっくりしたジョグまで、幅広い走りに対応するモデルです。
見た目の印象は前作のペガサス 40と大きく変わりませんが、アッパー素材の改良やソール素材の変更により、履き心地には違いを感じます。
シュータンは両端がアッパー本体とつながる構造で、走行中に外側へズレにくい設計です。厚みのある作りですが、ハトメ間隔が広めなこともあり、靴紐をしっかり締めても甲への圧迫感は出にくく、やさしくフィットします。
甲周りの構造自体はペガサス 40から大きく変わっておらず、フットバンドによって中足部のサイドから甲にかけて生地が包み込むようにフィットし、シュータンの安定感にもつながっています。
HOKA MACH 7(マッハ7)
HOKAのMACH 7は、軽量で反発性のあるソールを採用したスピードトレーニング向けのランニングシューズです。アッパーには通気性とフィット感を両立したメッシュ素材が使われており、足全体を包み込むような履き心地が特徴です。
シュータンは両サイドがアッパーとつながったガセット構造になっており、走行中にシュータンが外側へズレにくい作りになっています。さらに前作のHOKA MACH 6よりハトメ(靴紐を通す穴)が6対に増えたことで中足部のホールド感が高まり、足をしっかり固定しやすい構造にもなっています。
実際に紐を締めて走るとシュータンの位置が安定しやすく、テンポ走などスピードを上げた場面でも足が靴の中でズレにくい印象です。軽量トレーニングシューズでありながら、フィット感が安定しやすくシュータンのズレも気になりにくい一足と言えるでしょう。
HOKA MACH6(マッハ6)
マッハ6はガセットタンを採用しており、甲全体を面で押さえることで、ペースアップ時でもシュータンが左右にズレにくい安定したフィット感を得られます。
軽さと反発のバランスに優れたミッドソールによって、足運びが自然と前へ進むスムーズな走り心地が特徴です。接地感は比較的ダイレクトで、クッションに沈み込みすぎることなく、テンポよく脚を回しやすい設計になっています。スピードを上げた際にも反応が鈍らず、ジョグからペースアップまで幅広い走り方に対応できる一足です。
ターゲットは、日々のトレーニングでペース走やビルドアップを取り入れたいランナーや、スピード感を楽しみながら距離も踏みたい中級者層です。厚底の安心感よりも、軽快さやリズムの作りやすさを重視する人に向いており、トレーニング用としてもレース用の感覚に近い走りを求めるランナーにフィットします。
HOKA RINCON 4(リンコン4)
リンコン4の走力的な位置付けとしては、スピードモデルほど尖っておらず、デイリートレーナーよりも軽快な中間的ポジションなテンポアップシューズです。使用目的は、日常のジョグからテンポ走、部活動での練習用まで幅広く対応しやすく、「軽いシューズで気持ちよく走りたい日」に取り入れやすいモデルです。
シュータンは最近のデイリートレーナーにも見られるような薄手で簡素なシュータンとは異なり、軽量モデルとしては適度な厚みとクッション性があります。足当たりは柔らかく、両端がアッパーとつながった構造により、走行中に外側へズレにくい作りです。フィット感の安定性が意識されています。
また、踵部はしっかりとしたヒールカウンターが入り、着地時の安心感があります。ミッドソールにも十分な厚みがあり、軽量モデルでありながら全体的に頼りなさを感じにくい点が特徴です。前作と比べると、軽さを保ちつつも作りがよりしっかりした印象です。
HOKA CLIFTON 10(クリフトン10)
CLIFTONシリーズは初めてホカオネオネを履く方におすすめされているスタンダードなモデルで軽いジョギングから本格的なランニングまで使いやすいです。
クリフトン10のシュータンは中央に加えて内側・外側にも靴紐を通す「ダブルレースロック構造」を採用し、走行中に外ズレにくく足を包み込むようにフィットします。
また、踵部はしっかりしたヒールカウンターによって踵の収まりが良く、ジョグから長時間のランまで安心して使える安定感があります。
On Cloudmonster 2
Cloudmonster 2はシュータンがアッパーの両端とつながってズレにくい構造になっています。
厚みのあるミッドソールによる反発と転がるような推進感が特徴で、ペースを上げてもリズムを崩しにくい走り心地です。クッションは柔らかすぎず、着地で沈み込んだエネルギーを前方向へ返してくれるため、距離が伸びても脚が残りやすい印象があります。ジョグからやや速めのペースまで幅広く対応でき、「楽に前へ進む感覚」を重視した設計です。
ターゲットは、日常のランニングを1足でこなしたい中級者前後のランナーや、体重や脚力が多少あってもクッション性と反発の両立を求める人です。スピード特化ではありませんが、一定以上の走力がある人ほど、このシューズの推進力を活かしやすくなります。
On Cloudflow 5
Cloudflow 5はシュータンがアッパーの両端とつながってズレにくい構造になっています。
軽量で接地感がはっきりしており、シューズが走りを導くというより、ランナー自身の脚でテンポを刻む感覚が強いモデルです。反発やクッションに頼らず、素早い切り返しと操作性の高さによって、キビキビとした走りを実現しています。ペースを上げたときのレスポンスが良く、リズムを作りやすいのが特徴です。
そのため、ある程度フォームが安定していて、自分の走力でスピードをコントロールできる中級者以上が主なターゲットになります。ゆったり走るよりも、テンポ走やペース走、短めの距離で走りのキレを楽しみたい人に向いた一足です。
On Cloudrunner 3
Cloudrunner 3は、前作以上に「足を包み込む心地よさ」に磨きがかかった一足です。最大の特徴は、アッパーとシュータンが一体化した「ガセットタン構造」の採用。さらに厚みを増した肉厚なシュータンが足の甲を面で包み込むため、走行中に左右にズレるストレスを物理的に排除し、格別の一体感を生み出しています。
また、ガッチリとしたヒールカウンターも健在です。硬めの素材が踵を後ろからしっかりと固定し、着地時の左右のグラつきを強力に抑制。この強固な土台があるおかげで、疲労でフォームが崩れやすい時間帯でも、安定した足運びをサポートしてくれます。
ターゲットは、完走を目指す初心者や、怪我のリスクを抑えたいカムバックランナー。スピードよりも「安全性と継続性」を重視し、着地の衝撃をしっかり受け止めてくれる頼もしい一足を求める方に最適です。
On Cloudrunner 2
Cloudrunner 2は、シュータンループという、シュータン中央に設けられた靴ひもを通すためのパーツで、シューレースを正しい位置に保ち、シュータンのズレを防ぐ役割があります。
着地時の安定感を重視した設計で、踵から前足部まで足運びがブレにくい走り心地が特徴です。クッションは過度に柔らかくなく、沈みすぎないため、自然と落ち着いたペースを保ちやすくなっています。走行中にフォームが乱れにくく、「安心して走り続けられる」感覚が前面に出たモデルです。
ターゲットはランニング初心者や、久しぶりに走り始める人、スピードよりも継続性や安全性を重視したいランナーです。ゆっくりから普通のペースで、無理なく走り続けたい人にとって、頼れる土台になってくれる一足といえます。
ミズノ MIZUNO NEO ZEN(ミズノ ネオ ゼン)

厚底でポンポンと弾む感覚と走行効率を高めるソールの構造により気分が乗らない日も楽しく走れるモデルです。
走力的にはフルマラソンでサブ3.5を目指すランナー向けですが、日々のジョグから使いやすくトレーニング用として幅広い練習に対応しています。
アッパーはブーティー構造でシュータンが一体となって走行中もズレず心地よいフィット感です。ただ、履き口が柔らかく細くなっているため脱ぎ履きがスムーズではありません。
最後に
いろんなシューズを見てみるとシュータンがズレないように工夫してあるものや結果的にズレないようになっているものがあります。
ランニングシューズを履いていてシュータンがズレることが多くて気になる場合はシューズ選びの際にシュータンの構造もチェックしてみるとよいと思います。





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