
シューズを履いているとシュータンが横にズレることがあります。見た目が良くないですし、ランニングでは足へのフィット性が損なわれてパフォーマンスへの影響が気になります。
そこで、これまで試したことのあるランニングシューズの中からシュータンがズレにくく作られているモデルをピックアウトしました。
- シュータンが外ズレしないランニングシューズ
- ホカオネオネ CLIFTON 8(クリフトン8)
- ホカオネオネ KAWANA(カワナ)
- サッカニー RIDE ISO 2(ライド アイエスオー 2)
- アディダス SOLARBOOST 3(ソーラーブースト3)
- アディダス adizero Japan 6(アディゼロジャパン6)
- アディダス adizero Japan 5(アディゼロジャパン5)
- アディダス adizero Bekoji 2
- アディダス adizero RC 2
- アディダス adizero Boston 9
- アディダス SL20
- アディダス SOLAR DRIVE 19、SOLAR DRIVE 19
- ニューバランス HANZO C、U、T
- ナイキ エア ズーム ペガサス 38
- ナイキ ズームライバルフライ2
- ブルックス ゴースト12
- ミズノ WAVE RIDER 25(ウエーブライダー25)
- ミズノ EZRUN CG(イージーランCG)
- プーマ DEVIATE NITRO(ディヴィエイトニトロ)
- プーマ スピード 300 レーサー
- 最後に
シュータンが外ズレしないランニングシューズ
ホカオネオネ CLIFTON 8(クリフトン8)

クリフトン8はフィット感も柔らかで心地よくシュータンは両端のバンド状のものがアッパーとつながっていて走行中にズレにくく足を包み込むようにフィットします。
アッパーの靴紐を通す穴は内外に5対ですが横幅はボール部くらいから中足部にかけては細めで甲の部分もしっかりフィットします。CLIFTON 7がタイトに感じていた場合は甲の部分や足首周りはラクかもしれません。
ホカオネオネ KAWANA(カワナ)
KAWANA(カワナ)はシュータンがアッパーとつながっているため外ズレしない上に、ボール部くらいから踵にかけてはやや細めでしっかりフィットしてホールド性にも優れています。
踵部はサイドからつまむとしなり他のモデルと比べるとガッチリ感が抑えられていますが、踏んで歩けるようなふにゃふにゃとした柔らかさではなく真後ろの部分は硬く頼りなさはありません。
サッカニー RIDE ISO 2(ライド アイエスオー 2)

RIDE ISO 2のアッパーで一番の特徴はISOFIT(アイエスオーフィット)です。上の画像では分かりにくいですが、シュータンはアッパーとつながっていて靴紐を通す穴の周りは部分的に切り込みが入っています。
このためシュータンは足の側面から甲にかけて包み込まれて横にズレにくく、靴紐を結ぶと切り込みが入ったパーツは足の動きに対して柔軟性がありながらホールド性も高めてくれます。
アディダス SOLARBOOST 3(ソーラーブースト3)

ソーラーブースト3はアッパーのフィット感も心地よくシュータンは両端のバンド状のものがアッパーとつながっていて走行中にズレにくく足を包み込むようにフィットします。
横幅はゆったりとして特に前足部が広めですが、甲の部分は低めでハトメの間隔も広く靴紐でしっかり調節してフィットさせることができるためルーズな履き心地には感じません。
アディダス adizero Japan 6(アディゼロジャパン6)
アディゼロジャパン6のシュータンは5代目と同じように両端からバンドのようなものが中敷きの下までつながっていて走行中にズレにくくなっています。ただ、足首に当たる部分が少し硬めで慣れるまでは履き心地に違和感を覚えます。シュータンが直接肌に触れる短いソックスは避けた方が良いかもしれません。
アディダス adizero Japan 5(アディゼロジャパン5)

アディゼロジャパン5のシュータンは中敷きの下までつながっていて(上の画像の親指の右側の縫い目あたり)、足の側面から甲にかけて包むようになっています。このためかボール部から中足部のフィット性が高く感じ走行中にズレることもありません。また、シュータン自体に長さがありますがBekojiのように足首に圧迫を感じることはないです。
アディダス adizero Bekoji 2
ベコジ2のシュータンには靴紐を通す穴がないですが、つま先側から途中までアッパーに縫い付けてあるので横にズレたりすることはないです。
アディダス adizero RC 2
RC2もベコジ2と同じようにシュータンに靴紐を通す穴がありません。また、アッパーに縫い付けてあるのはシュータンの外側だけですが横にズレたりすることはないです。
アディダス adizero Boston 9
ボストン9もシュータンは中敷きの下までつながっていて足の側面から甲にかけて包むようになっているので外側にズレることないですが、縁の部分が足首に当たる感じはBekoji2と似ていて足の動きによって軽い圧迫を感じます。慣れるまではシュータンの縁が肌に直接触れる短いソックスは避けた方が良いかもしれません。
アディダス adizero Boston 8
ボストン8は足を入れるとアッパーは足によくフィットしますがストレッチ性があり柔らかい履き心地で前モデルより圧迫感はありません。また、ボストン8ではラストが見直され前足部も数mm広く高くなったとあり、前モデルと同じサイズでも指周りが少し楽になったと感じます。
アディダス SL20
SL20のシュータンもはつま先側から半分くらいアッパーに縫い付けてあるので横にズレにくくなっています。
アディダス SOLAR DRIVE 19、SOLAR DRIVE 19

SOLARシリーズの中でもSOLAR DRIVE 19(ソーラードライブ19)とSOLAR GLIDE 19(ソーラーグライド19)のシュータンは紐を通す部分が外側寄りにあるため横にズレにくく使用している間のフィット感が損なわれないです。
ニューバランス HANZO C、U、T

ニューバランスのハンゾーシリーズは「S」と「R」以外の「C」「U」「T」のシュータンがアッパーとソールのつなぎ目あたりまでつながっていて、アディゼロジャパン5と同じような作りです。
足の側面から甲にかけて包むようになっていてボール部から中足部のフィット性が高くなっています。
ただ、ニューバランスは新モデルが出ると旧モデルとの区別が品番ではつきにくいので購入するときは確認が必要です。
ナイキ エア ズーム ペガサス 38
ナイキ エア ズーム ペガサス 38も37代目と同じようにシュータンの両端がアッパーとつながっていて走行中に外ズレにくくなっています。生地の厚みもがあり優しくフィットしながら中足部のホールド性は高いと感じます。アッパーの他の部分の生地は37代目の少しカッチリな感触よりも柔らかく優しくフィットします。
ナイキ エア ズーム ペガサス 37
ナイキの人気モデルであるエア ズーム ペガサス 37のシュータンも走行中にズレにくくなっています。紐を通す穴がありませんが内側と外側の端がアッパーに縫い付けられています。
また、甲周りの構造がフライワイヤーからミッドフットバンドに変わり、靴紐を締め上げても圧迫感はなく優しくフィットします。
ナイキ ズームライバルフライ2
ズームライバルフライ2のシュータンには前モデルと同じように紐を通す穴がありませんが内側と外側の端がアッパーに縫い付けられていて走行中に横にズレたりしません。また、ハトメ部が内外非対称に配置されているのも特徴です。
ブルックス ゴースト12

ゴースト10まではシュータンの靴紐を通す穴が外側と内側のハトメに近い部分にありました。ゴースト11からは外側と中央になっていますが、それでも横にズレにくくなっています。
他のモデルでも同じようなシュータンの作りがありましたが、最近のモデルでは少なくなっているようです。
ミズノ WAVE RIDER 25(ウエーブライダー25)
ウエーブライダー25のシュータンには靴紐を通すところがないですが、両端がバンド状に履き口あたりとつながっているため外ズレにくくなっています。

ミズノ EZRUN CG(イージーランCG)
イージーランCGのシュータンはアッパーと一体型なのでズレません。生地は履き口まで厚みがあり靴紐を結ぶと甲の部分は少しパツパツしますが、素材自体は全体的に柔らかな感触です。
プーマ DEVIATE NITRO(ディヴィエイトニトロ)

DEVIATE NITRO(ディヴィエイトニトロ)は記事更新時点でのアディダスのアディゼロシリーズに似ています。特に中敷きの下までつながり足の側面から甲にかけて包むようになっているところはそっくりで使用中に外側にズレることもないです。表面はメッシュ状になっていてアディゼロのものより通気性が良さそうです。
プーマ スピード 300 レーサー
スピード 300 レーサーはアッパー部分はニット素材で足を優しく包み込んでくれます。シュータンはアッパーと一体になっているため使用しているうちにズレることはありません。
スピード500というモデルも同じような作りになっています。プーマには他にもブーティー構造のモデルがいくつかあります。
最後に
いろんなシューズを見てみるとシュータンがズレないように工夫してあるものや結果的にズレないようになっているものがあります。
ランニングシューズを履いていてシュータンがズレることが多くて気になる場合はシューズ選びの際にシュータンの構造もチェックしてみるとよいと思います。
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