
ミズノのランニングシューズ、MIZUNO NEO ZEN(ミズノ ネオ ゼン)です。
厚底でポンポンと弾む感覚と走行効率を高めるソールの構造により気分が乗らない日も楽しく走れるモデルです。
走力的にはフルマラソンでサブ3.5を目指すランナー向けですが、日々のジョグから使いやすくトレーニング用として幅広い練習に対応しています。
価格はミズノの中では「中価格帯」とされウエーブライダー28と同じです。対象となるランナーはウエーブライダー28に近いですが走り心地は大きく異なります。
サイズ感と履き心地
サイズ感
右足:足長254mm,足囲240mm
左足:足長253mm,足囲235mm
※足の形やサイズの好みは人それぞれ違います。サイズ感についてはあくまで目安としていただければと思います。
| 項目 | 左足 | 右足 |
| 足長 | 25.2cm | 25.3cm |
| 足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
| 足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
| かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
| 足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |

ウィズ(足囲)についてはレギュラー幅(2E相当)だけのようです。
サイズ展開は以下の範囲であります。
- メンズ:25.0~29.0.(0.5cm刻み)、30.0cm、31.0cm。
- レディース:22.5~25.0cm(0.5cm刻み)。
- ユニセックス:22.5~29.0cm(0.5cm刻み)。
ミズノ ネオ ゼンで選んだサイズは26.5cmです。
つま先部分の余裕は手の親指の爪の幅(約1.8cm)より短くサイズアップするほどではないですが、足長的には普段ミズノで使用することが多いウエーブライダー28やウエーブスカイ8より小さく感じて指周りはややタイトです。
中足部から踵部も細めで足に隙間なくフィットしますが、シームレスなアッパーは生地が滑らかで足当たりが良く締め付け感もないです。
アッパーとソール

アッパーはブーティー構造でシュータンが一体となって走行中もズレず心地よいフィット感です。ただ、履き口が柔らかく細くなっているため脱ぎ履きがスムーズではありません。
中足部あたりの補強やヒールカウンターなどのガッチリとしたパーツはないですが思ったよりサポート性に物足りなさを感じず軽やかな履き心地です。

ミッドソールの素材はMIZUNO ENERZY NXT(ミズノエナジー ネクスト)で見た目以上に足裏で分厚さを感じバネが入っているかのように弾みます。また、スムーズスピードアシストという構造によりミッドフットからフォアフットで走りやすく前足部に力が入りやすいです。踵で着地しやすいウエーブライダーに慣れているとしばらく違和感を覚えるかもしれません。
この価格で本格的なランニングシューズとしては珍しくMIZUNO WAVE(ミズノウエーブ)は搭載されておらず、同じMIZUNO NEOシリーズのMIZUNO NEO VISTA(ミズノ ネオ ビスタ)のようにプレートは入っていません。そのため推進力は控えめですがラクに前へ進み心地よさを感じながら走れます。また、スムーズスピードアシストの説明にあるようにふくらはぎ周辺の負担は少なく感じます。

アウトソールは安定性を補うように横幅は広めに感じます。ラバー部分はミッドソールに釣られてか指で押すと柔らかく感じますが、素材は耐久性に優れたX10(エックステン)が使われているようです。
踵部のフィット性

踵部はヒールカウンターがなく柔らかいですが、足を入れるとフニャフニャとズレしたりせずしっかり固定されてサポート力の頼りなさは感じません。
中敷の厚みと感触

中敷きはアッパーやソールに比べて特徴はなくウエーブライダーと似ています。ふんわりとしていますが足を乗せると程よい弾力で思ったより沈みません。厚みは前足部が約5mmで踵部が約6mmです。
最後に
しばらく前から他のブランドではソールの厚みや反発弾性が大きく走行効率も高めるなど新しい感覚で楽しく走れるモデルが登場してきていますがミズノのラインアップにも占める割合が増えてきました。
ミズノ ネオ ゼンも一度この履き心地を味わうと快適で使い続けたいシューズになるかもしれません。一方で新しい感覚のシューズでクセを感じたり、サポート性を重視したい場合はウエーブライダー28の方が走り心地が合うように感じます。





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