アシックスのランニングシューズ、GT-1000 9です。
前モデルよりもアッパーの素材やソールの着地感はさらに柔らかくなりました。走力的には初心者のゆっくりペースから使いやすいですが、軽やかで前へ進みやすく楽しく走れるシューズです。
アシックスの中ではゲルカヤノやGT-2000と同じ走行時の安定性に優れたオーバープロネーション用のモデルです。
アシックス GT-1000 9のサイズ感と履き心地
サイズ感
GT-1000 9のウィズ(足囲)はメンズでは標準幅のSTANDARD(スタンダード)と4E相当のEXTRA WIDE(エキストラワイド)があります。レディースは標準幅のSTANDARD(スタンダード)とWIDE(ワイド)の2種類です。
サイズ展開は以下の通りです。レディースでも大きいサイズがあります。
- メンズのスタンダード(標準幅):24.5cm~29.0cm(0.5cm刻み)と30.0cm,31.0cm,32.0cmです。
- メンズのエキストラワイド(4E相当):25.5cm~29.0cm(0.5cm刻み)と30.0cm,31.0cm,32.0cmです。
- レディースはスタンダードとワイドともに0.5cm刻みで22.5~26.5cmまであります。
選んだサイズは前モデルと同じスタンダード(標準幅)の26.5cmでちょうどよいです。ソールが反っているためか爪の上側はやや狭いですがアッパー素材は柔らかくなり個人的には指が触れても圧迫は感じず前足部の横幅は少し緩めです。
足長 | 小さい | |・・・・・・・| | 大きい |
爪の上側 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
横幅 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
甲の部分 | 低い | |・・・・・・・| | 高い |
ハトメの間隔 | 細い | |・・・・・・・| | 広い |
かかと部 | 細い | |・・・・・・・| | ゆるい |
アッパーとソール
アッパーの素材はGT-1000のシリーズを通して一番柔らかく感じます。足あたりが良く楽なフィット感です。
アシックスストライプはシューズの外側と内側の両方にありアッパーのホールド性を高めてくれますが、初期モデルに比べると厚みのあるしっかりとした補強が縫い付けてあるわけでないのでゴツゴツとガッチリしたアッパーが好きな方には物足りないかもしれません。
ミッドソールはFlyteFoam(フライトフォーム)で軽くクッション性が高いです。GELについては7代目と8代目は内蔵されて外側からは見えなかったですが今回のモデルでは大きく見えるようになっています。着地の際は踵だけでなく踏みつけ部も柔らかさを感じます。
ミッドソールの内側にはDUOMAX(デュオマックス)という硬い部分があり走行時の安定性を高めてくれます。
また、つま先の反り上がりがやや強く着地の際に少し前に体重移動するだけで蹴り出しやすく感じます。
アウターソールのパターンも前モデルから変わっています。
同じ2020年春夏モデルのGT-2000 8のアウターソールには着地時に力のかかりやすい踵部と前足部の外側に小さなノッチというくぼみがあり柔らかなクッション性を感じやすくなっていますが、GT-1000 9も前足部の外側には似たようなものがあります。踵部にはないようですがGELが地面に近い下層に配置されていてクッション性を感じやすくなっています。
運動時のねじれを抑制するトラスティックという中足部の補強も6代目までのしっかりしたパーツではないですが搭載されていて、いつものガイダンスラインもスムーズな足運びをサポートしています。
踵部
踵部はGT-1000らしいフィット性とホールド性です。
新しいモデルが出るたびにアッパーやソールの履き心地は変わってきましたが、踵のホールド性は変わらずしっかりしていると思います。靴紐を結ばずに足を曲げても踵が浮いてきません。
中敷き
中敷きの形状は前モデルと変わっていないようでゲルカヤノ26やGT-2000 8とも似ています。しかし、感触はGT-2000 8とGT-1000 9は柔らめですがゲルカヤノ26は硬めです。
つま先部分の厚みは4mmくらいです。
最後に
GT-1000シリーズは初期のモデルに感じたホールド性の良いガッチリしたアッパーや硬めのソールでしっかりした着地感が魅力でしたが、新モデルが出る度にトレーニング用としてのサポート性はだんだんと弱まっている感じがします。ただ、7代目くらいから使い始めた方には違和感はなく楽しく走れるランニングシューズだと思います。
今回のGT-1000 9も踵部についてはしっかりしていてGT-1000らしいですが、ソールの機能性については個人的にはGT-2000 8の方が安定性が高く安心です。アッパーについては好みがありますがGT-1000 9が柔らかすぎて合わない場合は同じオーバープロネーション用ではゲルカヤノ26の方がカッチリ感があります。
ただ、GT-1000 9はゲルカヤノやGT-2000と比べると価格的に安く、デザイン的にもチープさはなくスタイリッシュです。また、アシックスの説明には汎用性に優れているとあり、がっつり走るだけでなくいろんなシーンで使いやすいランニングシューズだと思います。
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