
コンバースのランニングシューズ、DAYSTAR(デイスター)です。
コンバースといえばお洒落なスニーカーのイメージが強いですが、近年は「CONVERSE RUNNING」というレーベルを展開しており、本格的な競技モデルもラインナップされています。
その中でDAYSTARは、より身近に楽しめるカジュアルモデル。定価でも6,600円と手頃ですが、セール時には4,000円前後という手軽さ。正直なところ、この安さから大きな期待はしていませんでしたが、実際に手に取ってみると価格帯から想像する以上にしっかりとした作りで、安っぽさは感じません。
今回は、レーベルが掲げる“ポップランニング”のコンセプト通り、気軽にお洒落に走り出せるDAYSTARのサイズ感と履き心地を詳しくレビューしていきます。
サイズ感と履き心地
サイズ感
右足:足長254mm,足囲240mm
左足:足長253mm,足囲235mm
※足の形やサイズの好みは人それぞれ違います。サイズ感についてはあくまで目安としていただければと思います。
| 項目 | 左足 | 右足 |
| 足長 | 25.2cm | 25.3cm |
| 足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
| 足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
| かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
| 足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |

DAYSTARのサイズ展開はユニセックスで、ウィズ(足囲)の選択肢はなく1種類のみとなっています。
今回私が選んだのは26.5cmです。これは、普段から他のブランドのランニングシューズで選ぶことが多いサイズです。足長的には、つま先部分に親指の爪の幅(約1.8cm)ほどの余裕があり、指の上側も窮屈に感じることはありません。横幅に関しては、前足部はゆったりとしていますが、中足部から踵にかけては細めにフィットする設計になっています。靴紐を結ぶとハトメの間隔はやや広めに見えますが甲の部分は低かったり圧迫が強かったりはしませんでした。
ウィズ(足囲)についての記述がないですが、他のブランドで2E相当が標準幅のモデルを使用している方では問題なく履くことができそうです。
履いて動いてみると、つま先とかかと部分の適度な高低差によって、自然と前傾姿勢になりやすい設計です。踵や中足部のホールド感が良く前滑りしやすい印象はありませんが、足を屈曲した際に足がやや前方へ入り込む感覚があるため、サイズを詰めすぎるとつま先が窮屈に感じる可能性があります。
なお、手を使わずに履けるハンズフリーモデルの「DAYSTAR SLIT SLIDE」と比較すると、同じサイズでも今回のモデルの方が全体的にゆとりのある履き心地でした。
アッパーとソール

アッパーには通気性に優れたメッシュ素材が使用されています。元々が低価格帯のモデルではありますが、実際に手に取ってみると安っぽいペラペラ感やフニャフニャした感じはなく、意外にしっかりとした作りです。柔軟性にも優れていて、足の動きにしなやかに寄り添ってくれます。
ハトメ(靴紐を通す穴)は内外に6対備わっています。これによって紐を締め上げた時の中足部のホールド力と足を包み込むような安心感がありました。ただ、靴紐は短めで、2段ハトメ(ダブルアイレット)用まで通す余裕はありません。もし、より踵部のホールド感を求めて2段ハトメを活用したい場合は、別途長めの靴紐を用意する必要がありそうです。
シュータン(ベロ)は独立した形状になっており、ガセットタンのようにアッパーと繋がっている構造ではありません。そのため、足の形によっては外ズレが気になるかもしれません。

ミッドソールの素材には、軽さと柔らかなクッション性が特徴の「インジェクションE.V.A.」が採用されています。
衝撃吸収性については正直「価格相応」といったところです。しかし、低価格帯のモデルにありがちな、素材の密度が小さくてスカスカしたような頼りなさはありません。適度な「コシ」があるため、着地の際も足裏がぐらつきにくく、しっかり地面を捉えられる感覚があります。

アウトソールは主要な部分にしっかりとラバーが配置されています。ラバー自体の強度はこれから使い込んでみないと分かりませんが、少なくとも最近のモデルで見かけるミッドソールが剥き出しの状態よりは、摩耗に対しても安心感があります。
ソールの形状は、接地面積が広く安定感のあるフラットな設計。地面を面で捉えるような感覚があり、これからランニングを始めるビギナーや、日々のウォーキングで安定した歩行を求める方には非常に扱いやすい作りだと感じました。
踵部のフィット性

ランニング時の安定感を左右する踵部分ですが、ヒールカウンターがしっかりと入っておりガッチリとしたホールド感があります。
細めの作りに感じますが、ハンズフリーモデルの「DAYSTAR SLIT SLIDE」ほど絞られているわけではないので、窮屈すぎることはありません。
この「適度な細さ」のおかげで、走っている最中に踵が浮いたり、スポッと抜けそうになったりする感覚はありませんでした。中足部のホールド力と相まって、足と靴が一体となって動いてくれる感覚を味わえます。
中敷

中敷は取り外し可能なカップインソールタイプとなっています。
素材には、通気性とクッション性に優れた「オープンセル構造」のウレタン素材が採用されています。 聞き馴染みのない言葉だったのでAIに尋ねてみたところ、これは内部の気泡が繋がっている構造のことで、スポンジのように空気が通りやすく蒸れにくいのが特徴だそうです。
実際に触ってみると、質感は柔らかくふんわりとしています。他のスポーツブランドでも見かけるような馴染みのある心地よさで、着地時の衝撃をほどよく吸収してくれる安心感があります。
厚みの設計には少し特徴を感じました。 計測してみると、前足部は約5mmなのに対し、踵部分は約10mmと少し厚みが大きめになっています。
一見すると標準的な中敷きに見えますが、踵側にしっかりとした厚みを持たせることで、着地時の衝撃をカバーしようとする工夫が伝わってきます。手頃な価格のモデルながら、足への負担を抑えるためのツボをしっかりと押さえた作り、という印象です。
最後に
コンバースの「DAYSTAR」は、単に「安いコンバース」ではありませんでした。
元々が手に取りやすい価格設定でありながら、
- 耐久性を考慮したアウトソールのラバー配置
- 蒸れにくくヘタリにくいオープンセル構造のウレタンインソール
- 踵をしっかり支える高剛性のヒールカウンター
など、要所要所に「長く、快適に使うための工夫」が詰まった一足です。
本格的なマラソンを目指すなら、CONS RUNSLASH IIやCONS RUNDUAL II、CONS RUNBOUNCE / 3itsukaといった上位モデルが選択肢に入りますが、「まずは形から入りたい」「お洒落に、気軽に走る習慣をつけたい」というビギナーの方にとって、このDAYSTARは手に取りやすく、使い勝手の良い選択肢になります。
さらに、コンバースランニングのモデルによっては、豊富なカラーバリエーションで「選ぶ楽しさ」があるのも魅力です。中には「ザ・アメリカン」と感じるような、少し勇気がいるほど派手で独特な色合いもありますが、それこそが「ポップランニング」というコンセプトを体現していて面白いと感じました。



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