
ブルックスのランニングシューズ、GHOST16(ゴースト16)です。
日々のジョギングやランニングに使いやすいデイリートレーナーです。足への負担を抑えるクッションを持ちながら、沈み込み過ぎない反発もあり、走り始めたばかりの方から、安定したペースで走る経験者のトレーニングまで幅広く対応します。
また、ウィズ(足囲)の選択肢が豊富で、はじめてブルックスのランニングシューズを選ぶ人でも足に合わせやすいモデルだと思います。
記事作成時点で17代目が登場していますが、16代目は価格が下がってきており、ゴーストを試してみたい方やコストを抑えつつ定番モデルを選びたい方にとって手に取りやすくなっています。
サイズ感や履き心地の詳細については、このあとで触れていきます。
サイズ感と履き心地
サイズ感
右足:足長254mm,足囲240mm
左足:足長253mm,足囲235mm
※足の形やサイズの好みは人それぞれ違います。サイズ感についてはあくまで目安としていただければと思います。
| 項目 | 左足 | 右足 |
| 足長 | 25.2cm | 25.3cm |
| 足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
| 足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
| かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
| 足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |

ゴースト16はウィズ(足囲)の展開が豊富で、足幅の違いに合わせて選びやすいモデルです。
ウィズ(足囲)は以下の通りです。
- メンズ:D(レギュラー)、2E(ワイド)、4E(スーパーワイド)
- ウィメンズ:B(レギュラー)、D(ワイド)、2A(スリム)
サイズ展開は、メンズが25.0cm~29.0cm(0.5cm刻み、30.0cmあり)、ウィメンズが22.0cm~26.0cmとなっています。※スーパーワイドは26.0cmから、スリムは23.0cmからとなっています。
ゴースト16で選んだサイズは、11代目以降と同じくレギュラー幅(D相当)の26.5cmです。
私はゴーストを9代目から使用しており、10代目までは26.0cmを選んでいました。当時はレギュラー幅(D)でも前足部にゆとりがありましたが、11代目でスーパーワイドモデルが追加された影響か、レギュラー幅がやや細く、足長も小さめに感じたため26.5cmにサイズアップしました。その後、13代目までは26.5cmでもやや小さめに感じていましたが、15代目以降はつま先に十分な余裕を感じています。(14代目は試していません。)
ゴースト16では前足部にゆとりがあり、指周りはラクです。一方で、中足部のサイドから踵にかけてはややタイトで、甲部分もシュータンが隙間なくフィットするため低めに感じます。ただし、個人的にはホールド感が増す印象で、窮屈さはありません。
なお、ゴースト16でサイズやウィズ(足囲)が合わない場合は、同じブルックスのアドレナリンGTS(24代目・25代目)を試すとフィット感が異なり足に合いやすい場合があります。ただ、走力的な位置付けは近いものの、スタビリティモデルであるため、対応するプロネーションが異なる点には注意が必要です。
アッパーとソール

アッパーにはエンジニアードメッシュが採用されており、生地は柔らかく伸縮性があります。足を入れたときのフィット感はゴーストらしい快適さで、長時間履いてもストレスを感じにくい印象です。一方で、ただ柔らかいだけではなく、部位によって生地の編み方が変えられているようで、必要なところではしっかりとしたホールド感も確保されています。
シュータンは、10代目までは外側と内側にシューレースを通す穴があり、横ズレしにくい構造でした。11代目では外側と中央の構成に変更され、13代目以降は中央のみとなっています。個人的には、甲に隙間なくフィットして走行中にズレを感じることはありません。
ミッドソールにはDNA LOFT v3が採用されており、クッション性に優れながらも、ふかふかし過ぎない程よい弾力が特徴です。沈み込みが強すぎないため、ゆっくりとしたペースでも足運びが安定し、リラックスして走りやすいです。
また、ドロップ(つま先とかかとの高低差)は12mmと高めに設定されています。踵着地からの体重移動がスムーズで、ランニング初心者でも自然に走りやすい設計です。17代目では10mmとなっています。

アウトソールのパターンは旧モデルから大きく変わっていません。フラットな形状で接地から蹴り出しまでの動きがスムーズで、さらに屈曲性も良く、足の動きに素直についてくる印象です。
踵のフィット性

踵部はヒールカウンターが非常に硬く、しっかりとした作りです。手でつかんでもたわむことはなく、安心感のある構造です。
実際に履いて走ってみても、踵のブレや浮きは感じにくく、安定した接地をサポートしてくれます。クッションが柔らかめでも足元が不安定になりにくく、ゆっくりしたペースでもフォームを保ちやすい点は、この踵部の作りによるところが大きいと感じます。
中敷き

中敷はブルックスらしい独特の感触で、素材の密度が高く、ふんわりし過ぎない程よい弾力があります。表面はなめらかですが、走行中に滑りやすい印象はありません。
厚さは、つま先部分が約5.5mm、踵部分が約6mmです。
最後に
ゴースト16は、派手な変化やスピード性能を前面に出すモデルではありませんが、アッパーの快適さや踵部のしっかりしたサポート、ウィズ展開の豊富さなど、日々のジョギングやランニングを無理なく続けたい人にとって、完成度の高さを実感しやすいモデルだと思います。




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