Wi-Fi 6E対応の「WI-U3-2400XE2」を使ってみたら、意外にも5GHz帯のほうが安定していた!

最近はWi-Fi 7の話題を目にすることが増えましたが、ひとつ前の世代であるWi-Fi 6もまだ十分に普及しているとは言えません。私の環境では、光回線のプランを高速タイプに切り替えたことをきっかけに、レンタルしているルーターもやっとWi-Fi 6E対応モデルになりました

これまではWi-Fi 5(11ac)の5GHz帯でPCでのオンラインゲーム中に時々通信が途切れることがあったので、6GHz帯に対応したことで通信がより安定し、速度も向上するのではと期待しながら使い始めました。

PC側にはWi-Fi 6E対応子機のバッファロー「WI-U3-2400XE2」を使用してします。今年(2025年)の4月に購入した時点では、Wi-Fi 6E対応のアダプタの選択肢はまだ少なく、6GHz帯が使えないWi-Fi 6(Eなし)よりも割高でしたが、安定性に期待して購入を決めました。

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期待していた通信改善はあったのか

実際に6GHz帯を使ってみた結果

Wi-Fi 6Eの特徴は、これまでの2.4GHz・5GHz帯に加えて「6GHz帯」が使えるようになったことです。

もちろんWi-Fi 6E対応ルーターに切り替えて最初に試したのは6GHz帯です。混雑の少ない新しい帯域ということで、周囲の電波干渉も少なく、理論上はより高速で安定した通信ができるはずでした。

ところが近隣で6GHz帯がほとんど使用されていないにもかかわらず、思ったほど速度が出ずに期待したほどの快適さは感じられませんでした。

 私の環境はルーターが家の1階のリビングにあり、PCを設置しているのはその真上の2階の部屋です。天井を挟む位置関係のためか、6GHz帯の電波は少し弱く、速度計測では思ったように伸びず、安定性も今ひとつでした。電波の届き方や遮蔽物の影響が思った以上に大きいようです。

一方で、混雑の影響を心配していた5GHz帯を使ってみると、意外にも下りで1.0Gbps前後の速度が出て、通信もほとんど途切れませんでした。前に使用していた子機アダプタはWi-Fi 5(11ac)までの対応で同じ5GHz帯ですが、オンラインゲームをするにはあまり安定していませんでした。Wi-Fi 6E(11ax)では6GHz帯よりもむしろ5GHz帯の方が、実使用では安定していて快適です。オンラインゲームでもラグが減り、途切れる場面が明らかに少なくなりました。

結果として、私の環境では「6GHz帯=高速・安定」という期待とは少し違い、距離や壁の影響を受けにくい5GHz帯の方が優秀という印象になりました。もちろん、6GHz帯は干渉が少ない分、「ルーターとPCが近い部屋」や「見通しの良い環境」では真価を発揮すると思います 。

使用している子機「WI-U3-2400XE2」の感想

バッファローの「WI-U3-2400XE2」は商品画像だとUSBメモリのような形に見えましたが、実物のサイズは意外と大きめです。PCのUSB端子に直接さすと、隣のポートをふさいでしまうことがあるので、付属のUSB延長ケーブル(約1m)を使うと扱いやすくなります。ケーブルを使えば設置位置を少し変えられるため、電波を拾いやすい向きに調整でき、受信状態が改善することもありました。

そして、本体がやや重めなので、USBポートが垂直に付いているデスクトップPCでは少したわむ感じがあります。延長ケーブルで支えておくと重さは気にならず安心です。

設定はUSB接続タイプで簡単です。前に使っていたWI-U2-433DHPなどのように特別なソフト(クライアントマネージャー)のインストールも必要ありません。

しかし、対応条件については購入前に見落としがちなので要チェックポイントです。

製品仕様を見ると「USB 3.2(Gen1)/3.1(Gen1)/3.0/2.0端子搭載のWindows 11/10パソコン」で、Wi-Fi 6EはWindows 11のみ対応です。Windows 10ユーザーの方は5GHz/2.4GHz帯のみの利用になります。USBハブや増設ボード経由では動作保証外なので、使用前に確認しておくと安心です。

最後に

Wi-Fi 6Eを実際に使ってみて感じたのは、必ずしも6GHz帯=高速・安定ではないということでした。私の環境では、むしろ5GHz帯のほうが速度が安定し、最大で1.0Gbpsほど出ることもありました。以前より通信の途切れが少なく、オンラインゲームや動画視聴でも快適に利用できています。

6GHz帯は電波干渉が少ない反面、壁や階を挟むと弱まりやすく、設置環境によっては効果が限定的です。それでも、Wi-Fi 6Eによって複数機器の同時接続が安定し、ネットワーク全体のスムーズさは確かに向上しました。

Wi-Fi 7ではこの6GHz帯がさらに効率化され、複数の帯域を束ねてより安定した通信が可能になると期待されています。現時点では、Wi-Fi 6Eは「次世代への橋渡し」として十分に価値があり、無理に買い替えを急ぐ必要はありませんが、環境が整っている人には“快適さの底上げ”としておすすめできる世代だと思います。

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