ニューバランス Fresh Foam 520 v9のサイズ感と履き心地、860よりお手頃な安定モデル！レビュー

ニューバランスのランニングシューズ、Fresh Foam 520 v9です。

1万円を切る価格帯で記事更新時点で実売価格が5千円台のモデルですが、手に取ると意外とチープさがなく全体の作りはしっかりしています。

ミッドソールは思っていたよりもやや硬めで、その分だけ足元の安定感があり、どこかスタビリティモデルのFresh Foam X 860と似た雰囲気もあります。しかし、アッパーは860ほどガッチリしていないので足入れはラクです。気負わずに普段使いや軽めのジョグなどゆっくりペースのランニングにも取り入れやすい一足です。

ウィズ展開はメンズ・ウィメンズともに860のように「やや細い」はなく「標準」と「幅広」の2種類になります。

サイズ感やもう少し詳しい履き心地は↓に続きます。

サイズ感と履き心地

サイズ感

Fresh Foam 520 v9で選んだサイズは26.5cmでウィズ(足囲)はメンズの「2E」です。メンズモデルには「D（細め）」がないため自然と2Eを選ぶ形になりました。

足入れしてみると、足長方向のサイズ感はFresh Foam X 860やFresh Foam X 880と同じくらいです。

つま先部分の余裕は手の親指の爪の幅(約1.8cm)に少し足りないくらいで、他のブランドも含めて普段使用している26.5cmの中ではやや小さめです。しかし、前足部はゆったりしていて、爪の上側も当たらず指周りに窮屈さはありません。中足部まわりも甲やサイドに圧迫を感じない全体的にラクなフィット感です。

ニューバランスのランニングシューズは、メンズで「2E」を選ぶとルーズ気味に感じることがありますが、520 v9も同じく ややゆったりめの履き心地です。個人的にはストレスのないフィットですが、「D」のタイトさを求める人では広めのフィット感だと思います。 

アッパーとソール

アッパーは柔らかすぎず硬すぎず、エンジニアードメッシュは部位ごとに編み方が異なり、必要な部分では生地が伸びにくく補強の役目があります。Fresh Foam X 860のようなガッチリしたホールド感ではありませんが、そのぶん長時間履いていても圧迫が少なくてラクです。通気性とサポート性のバランスが取れていると感じます。

ハトメ（靴紐を通す穴）は内外に5対です。甲に沿ってしっかりフィットしてくれる感覚がありますが、靴紐によるホールド感は強くありません。ホールド感をより強めたい場合は2段ハトメ用に靴紐を通す方法もありますが、紐の長さは少し足りなくなる可能性があります。

ソールは足裏で厚みをしっかり感じるほどボリュームがあり、衝撃吸収性も十分です。ただ、ふわふわと沈むタイプではなく、思っていたよりも少し硬めで、着地時の沈み込みは控えめです。その分ブレにくさや安定感がしっかりしていて、歩きでもジョグでも足元がふらつきにくい安心感があります。

アウトソールは幅が広めで、接地の安定感に優れ、重心移動もスムーズです。前足部や踵部など負荷がかかりやすい部分はラバーでしっかり覆われているので、日常使用での耐久性も期待できる作りです。

踵部のフィット性

踵部はヒールカウンターによる硬さがありつつ、手でつかむと適度にしなる柔軟さもあります。Fresh Foam X 860のように強めに固めてガチッと支えるタイプではありませんが、必要なホールド感はしっかり確保されています。

履き口まわりは上から見ると少し広めで緩そうに見えますが、実際に履くと、歩いていても走っていても踵が自然に収まってくれるフィット感です。締め付けは強くないのに踵が浮きやすいことはなくちょうどいいバランスだと感じました。 

中敷

中敷きは、最近のランニングシューズで増えている“ふわふわ系”ではなく、硬めでコシのあるタイプです。クッション性は控えめですが、クセがなくて足裏に必要以上に主張してこないところが使いやすさにつながっています。 取り外しも可能で、厚みが合えば市販のインソールに差し替えることもできます。

形状はつま先から踵までフラットで、厚みは約5mmです。

終わりに

Fresh Foam 520 v9を使用してみると個人的にはFresh Foam X 860よりお手頃で、ソールの安定感は欲しいけどアッパーは柔らかい方が好きという人に向いていると思います。あとはウィズ展開に細め（メンズのD／ウィメンズのB）があればなお足に合わせやすいと感じます。