
プーマのランニングシューズ、Velocity NITRO 5(ヴェロシティニトロ5)です。
前作からアッパーのフィット感やソールの乗り味が見直され、より快適な履き心地になりました。ランニングシューズ全体の価格が上昇している中、本格的な機能を備えながら比較的手に取りやすい価格帯も魅力です。
また、本モデルでは「JAPAN LAST」という表現も気になるポイントです。実際のフィット感や前作との違いも含めてレビューします。
Velocity NITRO 5はどんなランニングシューズ?
Velocity NITRO 5は、プーマを代表する万能なデイリートレーナー(日常用シューズ)です。
「これからランニングを始めたい」「まずは公園を気持ちよく走りたい」という初心者の方でも扱いやすい一足ですが、単なるジョギング専用モデルではありません。普段のジョグから少しペースを上げるテンポ走まで、幅広い用途にしっかり対応してくれます。
ちなみに、プーマのラインナップの中で見ると、以下のような位置づけになります。
- 快適性・ゆっくりジョグ重視: FOREVERRUN NITRO 2やMAGMAX NITRO
- 万能なトレーニング(本モデル): Velocity NITRO 5
- 軽さ・スピード重視: Deviate Pure NITRO
「1足でいろいろな練習をこなしたい」という方に、まさにぴったりなモデルだと感じます。
サイズ感と履き心地
サイズ感
右足:足長254mm,足囲240mm
左足:足長253mm,足囲235mm
※足の形やサイズの好みは人それぞれ違います。サイズ感についてはあくまで目安としていただければと思います。
| 項目 | 左足 | 右足 |
| 足長 | 25.2cm | 25.3cm |
| 足幅 | 9.7cm | 10.0cm |
| 足囲 | 23.3cm | 23.9cm |
| かかと幅 | 6.6cm | 6.5cm |
| 足甲高さ | 6.0cm | 6.1cm |

Velocity NITRO 5のウィズ(足囲)は、メンズ・レディースともにレギュラー幅とワイド幅が用意されています。
私が選んだサイズは、普段ランニングシューズで選ぶことが多いレギュラー幅の26.5cmです。
足を入れた第一印象は全体的にフィット感が強く、足とシューズが一体化するような少し浅めでタイトな履き心地でした。細めの足型の方にも合いやすい印象です。
つま先の余裕を手で押して確認すると、26.5cmとしてはやや小さめに感じました。ただ、実際に歩いたり走ったりしてみると他の部分のタイトさに比べて指周りの空間は狭く感じませんでした。
前作のVelocity NITRO 4と比べると同じJAPAN FITでもフィット感がややタイトになった印象ですが、JAPAN FITではなかったVelocity NITRO 3と比べるとアッパーが柔らかくなり、中足部や甲の圧迫感が軽減されているように感じます。アッパー素材が優しく包み込んでくれて足当たりがより優しくなった印象です。
個人的にはタイトなフィット感が好みで足に合っていますが、普段2E相当のシューズを履いていても、ワイドモデルを候補に入れてみてもよいかもしれません。ワイドモデルは4Eではなく3E相当のため、フィット感の違いを試しやすいのも魅力です。一方、4E相当の幅広を求めている方は、サイズアップを含めても十分なゆとりが得られない可能性があるため、試し履きでしっかり確認した方が良いと思います。
アッパーとソール

アッパーには、部位ごとに編み方や通気孔の大きさを変えたエンジニアードメッシュが採用されています。足当たりや通気性を確保しながら、必要な部分では生地が伸びにくく、サポート性とのバランスも考えられています。
ただ、中足部のサイドからのホールド感、特に内側の土踏まずあたりがしっかり固定されている感覚はVelocity NITRO 3と4の方があった気がします。
シュータンは前作より厚みが増し、足当たりがさらにやさしくなっています。一方で、甲の部分のフィット感は前作よりタイトに感じました。アッパーとはバンド状のパーツでつながる構造ですが、広い範囲が固定されているわけではなく、自然なフィット感でした。
JAPAN LASTとJAPAN FITについて
プーマのランニングシューズでは、以前から「JAPAN FIT」という表記が使われているモデルがありました。ところが、Velocity NITRO 5では公式サイトなどで「JAPAN LAST」という表現が使われています。

「JAPAN LASTとJAPAN FITは何が違うのだろう」と気になって購入してみると、前作のVelocity NITRO 4と同じ「JAPAN FIT(甲周りを高くしフィット感UP)」というタグが付いていました。

ただ、私が以前見たJAPAN FITの説明では、上の画像のように幅は広めながら甲は低く設計されたことを示すようなイラストが使われていました。現在の「甲周りを高くしフィット感UP」という説明とは印象が異なるため、「JAPAN FIT」という名称だけで過去のモデルと同じフィット感をイメージするのは避けた方がよいでしょう。
いずれにしても、実際に履いてみると、Velocity NITRO 5は「日本人向け=ゆったり」という印象ではなく、足との一体感を重視したフィット感でした。

ミッドソールには、窒素を注入して軽量性と反発性を高めたフォーム素材「NITROFOAM」が採用されています。
足を乗せた瞬間から柔らかさがあり反発弾性もしっかり感じられます。それでいて、クッションが大きく沈み込んで不安定になることはなく、コシのある乗り味なので安心感があります。体重を乗せて蹴り出す際には程よく弾み、自然と前へ進むような推進力も感じられました。
プレートは搭載されていませんが、その分クセが少なく、これからランニングを始める方から経験者まで、幅広いランナーが履きやすい一足だと思います。

アウトソールには、プーマ独自の高いグリップ性能を持つPUMAGRIPが採用されています。実際に履いてみても、路面に吸い付くようなグリップ力があり、トラクションがしっかり利いて前へ進みやすい印象でした。
私自身はまだPUMAGRIP搭載のモデルを長期間使用したことがありませんが、プーマの商品情報だけでなく、実際に使用されている方のレビューでも耐久性は高く評価されています。その点も期待できそうです。
踵部のフィット性

踵部には、フォームで補強されたロールドカラー構造が採用されています。手で押すと適度にしなるくらいの硬さで、ガチガチに補強されているタイプではありません。それでも踵のホールド感は良く、サポート力も十分で、走行中に不安定さを感じることはありませんでした。
中敷

中敷の厚みは、前足部の底面は傾斜が付いているため厚みは一定ではありませんが、つま先部分が約5mm、踵部分が約6.5mmです。

手に持つと軽く曲がるほど柔らかく、ふわふわとした感触です。
私自身は、プーマのモデルで見かけることが多い「SOFTFOAM」のような柔らかすぎる履き心地はあまり得意ではありませんでした。しかし、Velocity NITRO 5の中敷は違和感なく使用できました。キュッキュッときしむような音も鳴らずシューズとよく馴染んでいるように思います。
実際に足を乗せると、旧モデルより柔らかさは増していますが、ペタンと過度に沈み込んで底付きを感じるようなことはありません。ミッドソールとのバランスも良く、快適な履き心地に仕上がっていると感じました。
最後に
Velocity NITRO 5は、前作よりアッパーの足当たりやソールの乗り味がさらに快適になったと感じました。フィット感やサイズ選びには少し注意が必要ですが、それ以上に快適な履き心地と幅広い用途に対応できる魅力を備えた一足です。これから本格的にランニングを始めたい方はもちろん、一足でさまざまな練習に対応できるデイリートレーナーを探している方にもおすすめします。




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